
いよいよスマトラ島の取材も終了。最後に、スマトラトラの繁殖拠点を訪ねるため、ジャカルタからタマンサファリ・インドネシアに立ち寄りました。
タマンサファリ・インドネシアは、国内外から広く人気を集める大規模なサファリパークです。スマトラトラをはじめ、さまざまなどうぶつたちの繁殖にも積極的に取り組み、『どうぶつのくに』でもご紹介した群馬サファリパークとは姉妹提携を結んでいます。
目的はスマトラトラでしたが、ほかのどうぶつたちもたくさん見せていただきました。
アジアの野牛、バンテン。
動物病院の前につながれていたウンピョウの赤ちゃん。
スマトラゾウの母子。近くに寄ると、子ゾウが向かってきて頭でぐいぐい押してきます。遊び盛りで、人を見ると力比べをしようとするのだそう。ちいさいとはいえ、さすがに力が強く、かなり押されてしまいました。
ジャワカワウソ。2頭で立ち上がってポーズ!
スマトラ島の西、メンタワイ諸島にすむメンタワイマカク。メンタワイ諸島には、ボルネオのテングザルに似たメンタワイシシバナザルなど、メンタワイ諸島だけにすむサルが4種類すんでいます。
保育室にいたライオンの赤ちゃん。
そして今回の目的のひとつ、スマトラトラの繁殖センターです。一般のお客様には解放していないのですが、取材ということで特別に許可を得て撮影させてもらいました。なんとここでは、スマトラトラが41頭飼育されています。そのうち、野生で問題を起こして捕獲されたものが10頭、ここでうまれたのが16頭。残りは政府が密猟者などから没収した個体です。
41頭ものスマトラトラがいる獣舎は圧巻です。前を通ると、威嚇してきたり、まったく気にしないようすだったり、反応はさまざま。
ちょっぴり威嚇。
激しく威嚇! ここで生まれた個体と、野生から保護された個体では、反応がまったく異なります。激しく威嚇してくるのは、人に慣れていない野生の個体。檻に向かって突進してきたり、狙いを定めたようにじっと睨んでくる個体もいます。
タマンサファリ・インドネシアでは、スマトラトラの繁殖に努めるとともに、スマトラ島で地元の人との衝突を起こした個体を保護したり、移動させたりといった活動にも加わっています。
スマトラトラのすばらしさや貴重さを伝えるのも、タマンサファリ・インドネシアの役割のひとつ。スマトラトラのショーでは、軽々と木に登る姿も見せてくれました。
こちらはスマトラトラの赤ちゃん。一緒に記念撮影ができます。
スマトラオランウータンの赤ちゃん。群馬サファリパークでも、ここからきたスマトラオランウータンの赤ちゃんと記念撮影ができます。
バリ島の固有種、カンムリシロムク。乱獲などが原因で絶滅が心配され、タマンサファリ・インドネシアでも繁殖に努めています。
園長のフランツ・マナンサングさん。スマトラトラやカンムリシロムクのほか、スマトラゾウの飼育・繁殖にも力を入れ、これまでに5頭のゾウを日本の動物園にも贈っています。
スマトラ島のなかでも、北部のスマトラゾウは少し体が丸くて毛が多く、南部のスマトラゾウは体が大きめで毛が少ないことなどを教えてくれました。
「日本の皆さんがスマトラやインドネシアのどうぶつを気にかけてくださることに、とても感謝しています。タマンサファリ・インドネシアでは楽しいどうぶつのショーなどもたくさん行っているので、ぜひ遊びに来てくださいね」(フランツ園長)
ちなみに、どうぶつの写真を撮ることも大好きで、NikonD3Sを愛用しているそうです!
それでは、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました!
今後も、国内外の動物園や野生のどうぶつたちの姿をたくさんご紹介していきます。お楽しみに!