vol.1 イントロダクション ~スマトラ島へ

スマトラ島地図

地図を見ると、マレー半島の下に位置するスマトラ島。インドネシアの一部ですが、日本の1.25倍の面積を持つ、大きな島です。今回、『どうぶつのくに』スタッフが取材をしたのは、西スマトラのパダンという街から車で6時間程度のクリンチ・スブラット国立公園と、そこからさらに車で3時間程度移動したムアロ・エマット国立公園、パダン北部の観光の街、ブキッティンギなど。鉄道がないスマトラ島では、車での移動がちょっと大変ですが、西スマトラの街や人、どうぶつたちを見ながら、スマトラ・ドライブを楽しみました。

パダンの街

パダンの街。地元の人はバイク移動がメインです。

スマトラ島というと、近年の大地震や洪水などの災害を思い浮かべる人が多いはず。パダンも、大地震で大きな被害を受けました。現在、パダンはずいぶん復興されていますが、郊外ではまだ倒壊した建物がそのまま残っている街もあるようです。

スマトラトラの像と、スマトラ島最高峰・クリンチ山

スマトラトラの像と、スマトラ島最高峰・クリンチ山(標高3,800m)。クリンチ・スブラット国立公園は、「スマトラの熱帯雨林遺産」として世界自然遺産にも登録されている、スマトラで最も広い国立公園のひとつです。敷地内の高低差が大きいため、さまざまな動植物がすんでいるのが特徴で、動物では高地にいるリーフモンキーからスマトラトラやスマトラサイなどの絶滅危惧種、植物ではラフレシアからエーデルワイスまで見られるといわれています。

夕暮れのクリンチ山

夕暮れのクリンチ山。富士山を思わせるような美しい稜線が印象的でした。

クリンチ山の近辺はシナモンの産地で、世界市場の40%をしめています

クリンチ山の近辺はシナモンの産地で、世界市場の40%をしめています。

街で見かけた女の子

街で見かけた女の子。あまりにかわいかったので撮影させてもらいました。

家族4人でバイク移動

家族4人でバイク移動。危ないですが、現地ではよく見かける光景です。

スマトラ島では、小さな子どもたちをたくさん見かけます。賑やかでいいのですが、人口の増加はスマトラの森を減少させる深刻な原因のひとつとなっています。かつては大部分が原生林に覆われていたスマトラ島が現在のように開拓されたのは、ジャワ島で増えすぎた人々を移住させた政府の政策が発端でした。今では「子どもは2人まで」という基準を設けて奨励しているそうです。

森の減少を最も速めているのは、お茶や油ヤシ、コーヒーなどのプランテーションですが、地元の人たちにとって、プランテーションは貴重な外貨を稼ぐための唯一の手段。土地を得るために、国立公園の中に家や畑が作られてしまうことも大きな問題となっています。現地を取材して、国や海外からの支援なしに問題を解決することの難しさを痛感しました。

油ヤシ

取材中に見かけた油ヤシ。植物油やバイオ燃料に使われます。

今回の取材でガイドをしてくれた1人、スバンディさん

今回の取材でガイドをしてくれた1人、スバンディさん。生き物のことだけでなく、スマトラ島の問題点なども語ってくれました。

取材中によく食べたパダン料理

取材中によく食べたパダン料理。席に着くと魚や鶏肉料理などのたくさんのお皿が出され、食べた料理の分だけ料金を支払います。

それでは、いよいよスマトラ島のどうぶつたちを紹介します!

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