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すべての学びに手が届く「アウトリーチする水族館」

 アウトリーチする水族館とは、水族館の外におられる方々へ、教材、人材、学習機会、学習環境などの「学びの資源」を積極的に提供することを指します。これまで、水族館で行われた教育の大半は来館者を対象にしてきました。ところが、新型コロナウィルスの影響で来館者が激減している今、水族館の大事な存在意義の1つである「教育」の役割は、集客、収益という視点からみるとその効果は低いと判断され、最も存続が危ぶまれる機能です。しかし私は逆に、これを1つのチャンスとして捉え、教育の機能を館の外(地域)へと展開し、多様な学び(多様な人、多様な教育資源、多様な学習目標)の場を水族館が主体となって醸成していく必要があると考えています。
 この連載では、著者である私が過去に水族館40年、大学教員4年、その後の現職を通して経験、実践してきたことを紹介しながら、これからあるべき水族館像について論じていきます。今後の掲載を楽しみに拝読ください。

Vol.2 模索を始めた日本初の学芸部

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 大分マリーン・パレス(現、うみたまご)は、昭和55年11月1日に学芸部を新設し、これまでの観光客重視から「教育普及を目玉にする博物館として more >>

2020.7.10

Vol.1 私の原点 大分マリーン・パレス(現水族館うみたまご)

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 昭和51年春、東海大学海洋学部を卒業した私は、夢が叶い大分マリーン・パレス(現、水族館うみたまご)に就職しました。最初は飼育部飼育係でのス more >>

2020.5.27

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