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Vol.86 新しい年と刻まれる歴史

2020.1.15

2019年もあっという間に過ぎ、自宅の大掃除をする余裕もないまま新しい年を迎えてしまいました。
昨年はマリンワールドが開館30周年を迎え、「ワールド、全開。」というテーマを掲げ、記念誌の発行や骨格展示エリアの増設、感謝祭の実施などで盛り上がりました。
今年はどんな一年になるでしょうか。

一年元気に過ごしたいですね!

ところで先日、営業部の上司から「マリンワールドの25周年記念で撮った映像を久しぶりに観たんだけど・・」と声をかけられました。マナの人工哺育の話はやっぱりじーんとくるね、と。

マナの人工哺育時

そうなんです。25周年を迎えたときも館内に記念パネルを設置したり、記念映像の撮影を行いました。
当時はラッコの人工哺育について、代表で対応したこともあり自分のことでいっぱいいっぱいだったので、この機会にわたしも改めて見返してみました。

当時エントランスで行ったパネル展示

マリンワールドがオープンしたのは1989年のことです。
オープンに間に合わせるために準備を整えたことや必死でアシカ・イルカショーやアクアライブショーの立ち上げを行ったこと、メガマウスの漂着など、マリンワールドの歴史と職員それぞれの想いに改めて胸がいっぱいになりました。

メガマウス漂着

どうぶつのトレーニングではどうぶつ、トレーナー共に新人で分からないことばかりだったこと、多くの失敗の中から得るものが多かったこと、ものすごい重圧に押しつぶされそうになったこと。大水槽でのカメラやマイクを使用したダイバーによる水中からの解説ショーは、当時世界で初めての試みだったこと、一つの水槽でのサメの展示数は日本最大だったこと。メガマウスの漂着では、未知の生物との遭遇を前館長がとても嬉しそうに語っています。小学生の時のトレーナー体験をきっかけにマリンワールドで働きたいと強く思い、その夢を叶えて今も一生懸命頑張っている後輩のコメント。どうぶつと接する中で、生きものを相手に仕事をするということ、それは生と死に正面から向き合うことだと話す先輩のことば。それぞれが生きものへの想いをたくさん語っていました。

生きる姿は美しい

「これを観ると、がんばろう!って思うよね。」先日の上司の締め言葉に、ほんとにそうだなぁって、わたしもがんばろうと思いながらショップのレジに立っていたある日、「25周年の映像観て、ずっと会いたいと思っていました。」と若い女性のお客さまが声をかけてくださいました。
マリンワールドは2017年にリニューアルをしました。昨年は30周年を迎えました。そして、また新しい1年が始まりました。
あの映像を撮ったのは5年も前のこと・・・だけど、そうやって今でも誰かの目に留まり、何かを感じていただくことが出来ること、自分もマリンワールドの歴史に残ることが出来ることを素直に嬉しく思いました。
それと同時に、これからもここでは新しい歴史が刻まれていくことを改めて実感しました。

マナも大きくなりました

今月マナは8歳の誕生日を迎えます。
1歳から継続している誕生会もマナの歴史を刻むものです。お集まりの皆さんと一緒に楽しみ、皆さんの心に刻まれるイベントになるように準備を進めています。

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

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