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Vol.1 アカシュモクザメ

2014.1.25

アカシュモクザメ(シュモクザメ科) Sphyrna lewini

 この奇妙な形の頭を持ったサメ、シュモクザメというよりも英名の“ハンマーヘッドシャーク”の方が通りがよいかもしれません。直訳すると「金づち頭のサメ」ですが、泳ぎは得意で、すばらしいスピードで泳ぎまわることができます。この金づち頭は何に役立っているのか、いくつか説があるようです。有力な説は舵の役目をし、水流を受けることで浮力を生むという説と、目と目の間隔もあいているためエサの方向が分かりやすいという説があります。しかし、水族館で観察していると、近くのものは見づらいらしく、水槽に慣れるまでは鼻先を壁面にぶつけてしまったり、ターンをするときに飛び出た目をこすってしまったりと良いことばかりではないようです。環境に慣れた今でも油断するのか、時々頭をぶつけてしまうことがあるくらいですから...。

 

 

 普段はゆっくりと優雅に泳いでいますが、給餌の時は気が狂ったかのように猛スピードで泳ぎ回り、エサを探します。見つけるとクルクルとエサの周囲を泳ぎ、目標を定めてかじりつきます。水槽の上から見ていると、何台もの掃除機があちらこちらにせわしなく動いているように見えます。

著者プロフィール

柴垣和弘(しばがき・かずひろ)

1970年兵庫県生まれ
1994年から大洗水族館勤務。
現在は魚類展示課でサメを担当。

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