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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.16 上を向けばモモンガ

2014.5.31

 暖かな気温につられてなんだか気分まで浮き足たってしまいますね♪
おびひろ動物園はちょうど桜の満開にあわせて夏期開園を迎えました。桜を見上げながら歩くお客様も多く見受けられ、まさに華やかなスタートとなりました。動物たちも春の陽気にさそわれてか、にわかに活気づいています。
どんぐりのいえでも小鳥がさえずり、エゾリスはくるみをせっせとかじり、モモンガたちはいつも通りのマイペースな生活を送っています。

園内の様子

 開園すると、お客様からあるお声をいただく事があります。

「リス、逃げてるんじゃない?」

ええーっまさか!でも予想外が起こるのが動物園。冷や汗をかきながら急いで展示場のエゾリスを数えて確認します。ひー、ふー、みー……よし!全部いる。そうしてやっと胸を張ってお客様に説明できます。

「あれは野生のリスです。」

野生のエゾリス。脱走ではありません。

 園内には展示動物のほかに多くの野生動物が生息しています。エゾリスもそんな動物のひとつ。園内をちょろちょろと走り回っているのを見た人に、脱走だと勘違いされてしまうのです。(幸い、いままで飼育しているエゾリスが脱走したことはありません)
 おびひろ動物園には野生のモモンガも生息しているのですが、脱走疑惑の持ち上がるエゾリスとは対照的に、モモンガが逃げてるんじゃ?という声を聞いたことはありません。むしろ帯広にもモモンガいるの?という声のほうが多いくらいです。これはエゾリスとモモンガの生態の違いが実によく現れていると思います。エゾリスは昼行性で、地上で活動することも多いのに対し、モモンガは夜行性で樹上生活を基本とし、地上に降りることはほとんどないといわれています。モモンガのほうが、ずっと人目につきにくい生活を送っているのです。
 「どんぐりのいえ」にお越しの際は、ぜひそんなエゾリスとモモンガの違いに注目してみてくださいね。

地上にいるエゾリス

モモンガたちは人の視線より上にいることがほとんど

ちょっと上を向いて探してね~

著者プロフィール

小林紗央梨 (こばやし・さおり)

1987年北海道生まれ。酪農学園大学獣医学部卒業後
2013年より帯広市に就職し、おびひろ動物園に配属

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