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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.1 ツルとともに生きる

2012.1.25

平川動物公園は鹿児島市南部、錦江湾に面した小高い山の上にあります。雄大な桜島を背景にキリン・シロサイなど6種類の動物を混合展示する「アフリカ園」が私たちの誇りです。

<アフリカ園>

そして、もう一つの看板が日本最多を誇るツル類の展示です。ツル類がずらりと並んだ様はまるで「ツルアパート」です。

<ツル舎>

<マナヅル(後ろはハゴロモヅル)>

平川動物公園では44種の鳥類を飼育しており、その内の11種(25%)をツル類が占めます。また、世界中でツルの仲間は15種類しかいませんので、その7割以上を収集しているわけです。このことからも、私たちのツルに対する力の入れ具合がお分かりいただけるのではないでしょうか。

私たちがツル類の収集と展示に力を入れているのは、鹿児島が世界最大のツル類の越冬地を有するためです。鹿児島県北部に位置する出水平野では約10000羽のナベヅルと約3000羽のマナヅル、少数のクロヅルやカナダヅルが越冬します。時にはソデグロヅルやアネハヅルなどが現れることもあります。これらのツルはほとんどが絶滅危惧種です。私たち鹿児島に住む人間、そして鹿児島の動物園には、ツルたちを守る大きな責任が委ねられているのです。

<出水平野で越冬するナベヅルの群>

次回は出水平野で越冬するツルたちを取り上げます。お楽しみに!

著者プロフィール

玉井勘次(たまいかんじ)

1974年 東京都生まれ
鹿児島大学農学部獣医学科 卒業
よこはま動物園を経て2008年より鹿児島市平川動物公園に獣医師として勤務。
展示動物の飼育管理、保護動物の治療の他、学芸員や高校教諭の資格を活かして教育普及活動にも取り組む。ライフワークは「動物園外」の野生生物保全。
ナベヅルおよびアルダブラゾウガメ種別調整者。

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