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紅葉の中のムース

2013.12.19

 ツンドラの潅木の葉やベリー類の葉が赤やオレンジ、黄色に色づき、木々の葉は黄金色に染まり始めて紅葉がピークを迎えつつある頃、デナリ国立公園で何頭ものムースに出会いました。

 

 

 ある雄ムースは一頭の雌ムースの後を追っています。雌は走り去るわけではないけれどその雄には気がないようで、のらりくらりとかわしながら距離を保っています。雄の方も執拗に追いかけるわけでもなく、根気よくついていっていました。

 

 

 別の場所では、遠くの木陰で何かが動いていました。よく見ると二頭の雄ムースが、ベルベット状の皮がすっかり剥がれ落ちた大きな角をつき合わせていました。

 

 

耳を澄ますと“コーン、コーン”と乾いた音が微かに聞こえてきたので、角同士をぶつけ合わせ戦っていたのでしょう。ムースの繁殖のシーズンです。

 

 

 日照時間も日毎に短くなり、カナダヅルも南へ向かい始めました。動物たちだけでなく、人々も冬へ向けて準備を始めます。

 

著者プロフィール

星野直子(ほしの・なおこ)

1969年生まれ。
短期大学卒業後、書店勤務。
1993年星野道夫と結婚しアラスカに暮らす
1996年カムチャツカ半島にてヒグマの事故により夫が逝去
2000年星野道夫事務所を設立し、作品の管理を務める。

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