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福岡メガマウスの記録と記憶 Vol.24 世界で初めてメガマウスの処女を奪った男

2015.7.22

 水産庁の矢野さんの伝説の1つがこれである。この個体の最も興味があったのが、メスの個体なので体内に子どもがいるか?であった。それはお腹を切ってみれば分かることなのだが、矢野さんは仲谷先生がメスを入れるのを待つことができず、「俺が世界初のメガマウスの子どもを触る男になる!」といきなり排泄口から、彼の太い腕を奥まで突っ込んでしまった。その時は「何も触らないな~」ではあったのだけれど、解剖してみると子宮はまだ未成熟で交尾経験のない若い個体ということが判明。新聞報道にも「少女」と書かれてしまった。となると矢野さんは「俺は世界で初めてメガマウスの処女を奪った男だ!!」と。(下ネタで恐縮・・)動かぬ証拠の写真もあるが、これで彼が強姦罪になることはないだろう。彼とはその後、このメガマウスの研究発表で米国での板鰓類学会で発表したが、世界中の研究者にこのように豪語しては喝采を浴びていた。残念ながら子どもは出てこなかったが、その後に発見されたメス個体からも未だに発見されていない(経産個体はいたが)。矢野さんの伝説は語り継がれる。今日の写真は、証拠写真と子宮、そして新聞報道だ。

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著者プロフィール

高田浩二(たかだ・こうじ)

1953年大分県生まれ。
1976年、大分生態水族館入社。
1988年、現職場に転職、同館の設立に携わり2004年より館長。日本動物園水族館教育研究会会長。専門は博物館教育、魚類学。
「水族館は教育機関」をモットーに、日々、社会教育機関としての水族館のあり方を追求している。

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