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Vol.3 アフリカのコウノトリ、アフリカトキコウの繁殖と成長

2018.4.3

こんにちは、前回紹介したアフリカのコウノトリ、アフリカトキコウの繁殖と成長についてお話させてもらいます。

アフリカトキコウの繁殖は年が明ける頃から始まります。
大木に複数のペアが巣を作り、交尾、産卵、抱卵、育雛が行われます。

交尾の様子

1つの巣に2~5個のニワトリの2倍くらいの大きさの卵を産み、オスとメスで交代で1ヶ月ほど抱卵(お腹の下で卵を温める)と孵化(卵から雛がでてきます)します。

卵の写真

アフリカトキコウは未成熟で孵化してくる留巣性の鳥で、巣から離れるまで、2か月程の間は巣の中で親鳥から嘴渡しで餌を貰い成長していきます。

雛の写真

雛は卵の数と同じだけ孵化する事もあるそうですが、ネオパークでは、巣から離れるまで育つのは1羽がほとんどです。

雛は親の姿とは違い、全身を真っ白な羽毛で覆われて、アフリカトキコウの特徴である黄色の嘴も色が違い、真っ黒な色をしています。

中雛の写真

成長するにつれて、体の羽毛の上に羽根が生え始め、親鳥に格好が少しづつ近づいていきます。
ですが羽根の色は親鳥と異なり目立ちにくい暗い灰色をしています。

亜成鳥の写真

羽根が生えそろうと巣立ちを促すために、親鳥は餌を与える量を減らし、木の上から餌のある場所へ移動させます。
ですが池にいる魚を自力で取れないため、しばらくは親鳥は餌を嘴渡しで与え、巣の外でも面倒をみます。

地面で餌をねだる亜成鳥の写真

その後、少しづつ自力で餌をとれるようになり、独り立ちをします。その頃には黒かった嘴もすこしづつ黄色みがでてきます。

嘴の色がかわってきた亜成鳥の写真

そして2年をかけて、親鳥と同じ羽根となります。

若鳥の写真

成鳥の写真

親鳥と同じ羽根になったはずの上の写真を比べると・・少し違うのに気づかれると思います。
実は体の羽根は親鳥と同じになった若鳥も頭の羽毛に違いがあるんです。
アフリカトキコウは世のお父さんたちと同じく立派に成長すると頭の羽毛が後退していってしまう鳥なんです。
アフリカトキコウの成長を知るには嘴、体の羽根、そして頭の羽毛に注目してみてください。

著者プロフィール

土井 晃(どい・あきら)

脱サラ飼育員
ネオパークオキナワでの飼育員になるべく沖縄へ来て10年!!
大好きな鳥や動物たちに囲まれ、動物たちの魅力を伝えられるよう奮闘中!!

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