日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.6 『春と新たなスタート』

2020.4.25

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。まごまごしている間に新年度に突入してしまいました、お久しぶりです。高知はもう桜も散り始め、汗ばむこともあるぐらい暖かい日が増えてきました。いつもならお花見や行楽の楽しい季節ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で不穏な状況が続いています。当園も今月10日から休園を余儀なくされていますが、こんな時だからこそ、変わらず元気な動物たちの姿を皆さんにお届けできればと思います。
さて、コロナだろうが何だろうが、春は旅立ちの季節です。つい先日、このブログでも成長を追いかけてきたナマケモノのこども「ハク」が独り立ちをし、バックヤードの一室にお引越ししました。「キュウ」と「アミーゴ」の間には「ハク」以外にも3頭のこどもがいましたが、皆生後9か月~1年ほどで母の「キュウ」から離れ独り立ちをしていました。私の前のナマケモノ担当からは、「“その日”は突然来る」と言われていました。そして本当に突然、その日はやってきたのです。前日までは「キュウ」のお腹にいつも通りしがみついていた「ハク」が、「キュウ」から離れた枝の上にぶら下がっていたのです。

ひとりで展示場の枝を渡り歩く「ハク」。まだ体は小さいですが、一人前になりました。

それまでも餌を食べる短い間などは一時的に「キュウ」から離れて行動することもありましたが、その日はいつまで経っても「キュウ」にしがみつくことはおろか、近づくことすらしませんでした。完全な独立の時がやってきたのです。生後10ヶ月弱、順調に成長してくれていた証拠でもあります。しかしこうなると、「ハク」が攻撃され怪我をする可能性があるため、速やかに他2頭と離さなければなりません。そこで、長らくバックヤードで暮らすボニートのお隣の部屋に引っ越すことになりました。皆さんに「ハク」の姿を展示場でご覧いただけなくなるのは残念ですが、バックヤードに移動してからも「ハク」は元気に暮らしています。引き続き情報が入り次第、お伝えしていきます。

バックヤードでも元気にしています。

「情報が入り次第」?お前が担当だろう?と思われたかもしれません。ここでもう一つ、お知らせです。私はこの春、ナマケモノを始めとしたジャングルミュージアムの担当を離れ、こども動物園でペンギンやモルモットを担当することになりました。ペンギンにどつかれモルモットに癒されながら、「ハク」同様新たな場所で奮闘しています。ナマケモノの担当ではなくなりましたが、現ナマケモノ担当者と協力しながら、ナマケモノたちのマイペースな日常をゆる~くお伝えできればと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

著者プロフィール

隈田夏子(くまた・なつこ)

神奈川県出身
実家で毛や羽のある動物の飼育を禁止されていた反動で、中高では生物部に入部。外国産カブトムシの飼育や、学校敷地内の野生タヌキの調査に夢中になる。
2018年に東京農工大学農学部地域生態システム学科を卒業、高知県立のいち動物公園で勤務を開始。
現在フタユビナマケモノをはじめアカハナグマ、オニオオハシなどを担当。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。