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Vol.3 亜南極水槽 秘密の装置

2013.4.11

 

ペンギン村の亜南極ゾーンは水量約700t、最大水深6mというとても大きな水槽が魅力です。しかし、大きな水槽はあるもののペンギンが泳がなければ、この大きな水槽の魅力は半減、いやほとんどなくなってしまいます。そのため、「ペンギンが泳ぐこと」にはペンギン村の構想段階から気を配っていました。どんなことかというと、水中にペンギンの興味を引くためのいくつかの工夫がされているのです。
その一つが「水中給餌器」です。水中給餌器とはその字の如く、水の中でエサを与えるための装置です。実は水中トンネルの左右の岩には穴があいていて、陸上から投入したエサが水と一緒に勢いよく水中に吹き出すという仕組みです。
この水中給餌器を使うと、ペンギンが「我先に」とエサの出てくる場所に集まり、泳ぐばかりでなく、水中でエサを食べる様子も間近で見ることができます。

 

 

水中給餌器を使うポイントはペンギンにいつ水中給餌器を使うかバレないこと。いつも同じ時間に水中給餌器を使っていると、ペンギンが飽きてきてしまうかもしれないので、時間や回数は特に決めておらず、その日によって変えています。
亜南極水槽ではこんな“プチ”イベントにも出会えるかもしれませんよ。

著者プロフィール

森本 大介(もりもと・だいすけ)

1985年奈良県生まれ。
2008年広島大学生物生産学部を卒業後、下関市立しものせき水族館「海響館」に勤務、ペンギン担当となる。2010年から2017年3月まで公益社団法人日本動物園水族館協会のマカロニペンギン個体群管理者を務めた。

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