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Vol.11 フクと飼育員

2016.6.28

五月山動物園には現在3頭のウォンバットが暮らしています。
同じウォンバットでも、それぞれ性格が違い、一番若いオスの「フク」は警戒心が強く、飼育員に対して攻撃(突進など)をしてくることもあります。
そのため、現在は部屋の中の掃除をするときはフクを放飼場に出し、放飼場の掃除をするときは部屋の中にフクを入れるという方法で飼育を行っています。
しかし、これから先、フクが病気になってしまったときの治療や、予防のための健康チェックなどをもっと簡単にストレス無く行うために、フクを人に馴れさせる必要があると考えました。
そこで、人に馴れさせ、飼育員一人でフクを抱きかかえることができるように馴致(馴れさせる)を始めました。
今回はその一部をご紹介したいと思います。

以前から、声掛けや柵越しで体に触れることはしていましたが、今回はフクと同じスペースに入り、こちらに向かって攻撃して来たらそのまま抱きかかえるということを実践してみました。

まずはフクがいる放飼場に飼育員が入り、声をかけながら近づきます。

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しかし、フクは放飼場のシェルターの中に入って、なかなか出てきません。

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思い切って飼育員がシェルターを開けてみると・・・

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飼育員に向かって来る~!?

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・・・と思いきや、猛スピードで走って逃げていきました。

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その後はまた別のシェルターに逃げ込んでしまいました。
どうやら、怖くて逃げてしまったようです。

今回は抱きかかえることはできませんでしたが、フクのいる放飼場に飼育員が入っても攻撃をして来ないということは、以前よりも少し進歩したと言えるのかもしれません。

これからは、飼育員が入って来ても怖いことではないということを、フクに分かってもらえるように、少しずつ馴致していきたいと思います。

著者プロフィール

山本 花菜(やまもと・かな)

1988年 大阪府生まれ
2012年から五月山動物園で働いています。
1年目はふれあい広場を担当し、
現在はベネットアカクビワラビー、エミューを主に担当しています。

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