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Vol.1 テルのフットケア

2013.1.27

みなさん、はじめまして。今回からこの「テルちゃんと一緒に」のブログに参加させていただく、秋山多江といいます。甲府市遊亀公園附属動物園の獣医をしていて、昨年は育児休暇でお休みしていました。今年は母としても、獣医さんとしても、その他もろもろも、ばりばり元気に頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
そしてテルちゃんの日常のほかにも小さな動物園ならではのエピソードもご紹介していきたいと思いますのでお付き合いくださいね。

 

 

今回は獣医さんとしてのテルちゃんとのおつきあいについてお話したいと思います。
アジアゾウは体重がおよそ3~4トンあり、テルも小さめの体格ですが推定で3トンほどあるようです。その巨体をささえる4本の足はとっても重要で、万が一立てなくなってしまうと自らの重さで内臓を圧迫してしまうことになります。
足の裏に小さな石がはさまったり、汗腺からの分泌がうまくいかないとツメが悪くなってしまったり様々なトラブルを起こします。テルにもこまめなケアが必要です。

けれども、さあツメをみせて、といってもさすがに簡単にはみせてくれません。テルの長年の担当者による熱心な馴致の結果、最初は後ろ足、今では両方の前足も自分から台にのせてくれるようになり、足の裏やツメをけずったり、保湿剤をぬったりできるようになりました。

 

 

時々、テルの後ろであしのうらを削っているときに鼻でエサの乾草をおもいっきり飛ばしてくることがあります。これは体の回りにとんでいるサシバエを追い払っているとのことなのですが、上手に私にだけ浴びせてくる気がするのは気のせいでしょうか?

いずれにしても、足の裏やツメのデリケートな部分を忍耐強くさわらせてくれるのですから、少しでも良いコンディションで過ごせるようにより良いケアをこころがけたいと思います。

著者プロフィール

秋山多江(あきやま・たえ)

1977年山梨県甲府市生まれ
2001年酪農学園大学獣医学科卒業
小学2年生のときに、地元甲府市遊亀公園附属動物園でライオンの飼育係になることを夢見て十何年。小動物病院勤務、埼玉県こども動物自然公園へ勤務させていただいたのち、2010年に採用され現在に至ります。

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