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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.3 テルの家族

2013.3.31

当園の人気者アジアゾウのテルちゃんですが、テルを語るにはかかせない人物がいます。

アジアゾウの飼育担当になって28年の飼育主任、三井さんです。今現在34才のテルが7歳のときからのお付き合いです。12年前にもう1頭のゾウ、ミミが死んでしまったときもその大きな悲しみを一緒に乗り越えてきました。

 

 

テルにとっては、お父さん?お兄さん?親友?もしかして恋人?
確かめることはできませんが、そのすべてかもしれません。
動物園の近所のネコが園内に入り込み、ゾウ舎の周辺を歩くことがあります。
本来おだやかな性格のテルですが、ネコは大の苦手。運動場をそわそわし、時には獣舎の扉に鼻をぶつけて、いやいやを訴えます。そんなとき、三井主任は何も言わずに運動場の隅からテルに寄り添います。 しばらくすると、また何もなかったように運動場でくつろぐテル。
そのような光景を何度も目にしてきました。

 

 

当園のような小さな動物園では、今後ゾウを導入できる見込みはかなり厳しいというのが現状です。本来家族単位の群れでくらすゾウですから、三井主任をはじめとするゾウの担当者たちがテルにとってのかけがえのない家族です。
動物を飼育するにあたって、適切な環境・食べ物を用意し、健康管理を行うのは当然のことですが、動物が心やすらぐ環境作りについてテルからたくさんのことを教えてもらっています。

著者プロフィール

秋山多江(あきやま・たえ)

1977年山梨県甲府市生まれ
2001年酪農学園大学獣医学科卒業
小学2年生のときに、地元甲府市遊亀公園附属動物園でライオンの飼育係になることを夢見て十何年。小動物病院勤務、埼玉県こども動物自然公園へ勤務させていただいたのち、2010年に採用され現在に至ります。

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