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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.6 異色のコラボレーション、不思議なハーモニー

2014.1.22

みなさん、こんにちは。
今回は動物たちの鳴き声についてのお話をご紹介します。

当園は甲府市の住宅街の真ん中にあり、私の実家も近くにあるため家の中にいても動物の声がよく聞こえていました。夕方聞こえるライオンの吠える声や、休日の静かな朝に聞こえるテナガザルの「ホーイホーイ」という美しい声。なんだかぜいたくですね。

 

 

さて、現在の当園は敷地はせまいながら、55種類の動物たちがいます。
そんな動物の中でもちょっと面白いハーモニーをご紹介します。

動物園に入ってすぐ、ゾウのテルの正面にいるのは、ワライカワセミです。「ケケケケケ」という鳴き声が人のわらいごえに聞こえることからこの名がつきました。
とはいえ彼らはもちろん可笑しくって笑っているのではなく、森の中で自分の居場所やなわばりをなかまに知らせるための鳴き声です。当園の「こだまちゃん」も時々くちばしを真上に向けて見事な鳴き声を披露してくれています。

 

 

ワライカワセミの隣には、エリマキキツネザルの「マーク」がいます。彼らは野生ではマダガスカルに生息していて、同じく鳴き声でなかま同士のコミュニケーションをとります。園内にはマークのお母さんと妹たちが少し離れたところで飼育されており、時々家族同士で「ウワオ、ウワオ、ウワオ」と鳴きあっています。

オーストラリアとマダガスカル、野生では決して出会うことのないこの2種類の動物ですが、なぜか気が合うのでしょうか、どちらかが鳴き始めるともう一方もそれに合わせて大きな声で鳴き始めます。ときにはマークのお母さんたちも加わって大合唱が始まることもあり、来園者のみなさんも「何事ですか?」とびっくりしてしまいます。

 

 

ここでしか聞くことのできない不思議なハーモニー。いつ始まるかは彼らの気分しだいですが、始まったら耳をすませてみてくださいね。

著者プロフィール

秋山多江(あきやま・たえ)

1977年山梨県甲府市生まれ
2001年酪農学園大学獣医学科卒業
小学2年生のときに、地元甲府市遊亀公園附属動物園でライオンの飼育係になることを夢見て十何年。小動物病院勤務、埼玉県こども動物自然公園へ勤務させていただいたのち、2010年に採用され現在に至ります。

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