4WDを運転しながら野生どうぶつたちを見つけ、その名前や生態について詳しく教えてくれるのがレンジャーです。どうぶつや植物に関する知識はもちろん、どうぶつが好む場所や、それぞれのなわばり、行動の傾向などにも精通していなければいけません。
私たちのレンジャーを務めてくれたダレンと、サポート役のジャック。サビ・サビでは2人1組でどうぶつを探します。
ヒントとなるのは、どうぶつたちの残した足跡や糞。
ゾウが倒した木の跡や、サイが体をこすりつけてツルツルになった木の幹なども手がかりになります。
車を降りて、どうぶつの足跡を辿るダレンとジャック。用心のためにライフルを持っています。
手がかりから、ヒョウを発見! ヒョウなどの肉食獣では、小鳥たちが危険を知らせる警戒音もヒントになります。どうぶつを追って細道まで入っていけるのは、サビ・サビならでは。しばらく追っていくと・・・
目の前に座って、毛づくろいを始めました。ダレンによると、このヒョウは元いた場所の名前から「ヤング・ノッテン」と名付けられたお母さんヒョウ。どこかに子どもがいるはずですが、このときは見られませんでした。サビ・サビでは、どうぶつたちの生息数や行動圏なども調査しています。
ところで、車で近くに寄っても、どうぶつたちが驚いて襲ってくる危険はないのでしょうか?
ダレンによると、どうぶつたちは子どもの頃から保護区にすんでいるため、車の音や存在には慣れているそうです。肉食獣たちは、車から手や足を出さない限り、私たちを「人」ではなく食べられない「車」と認識するので、おなかがすいていても襲わないのだとか。
そういうことなので、ドライブ中に勝手に車から降りたり、あまり大声で叫んだりするのは厳禁。レンジャーたちの注意を聞いて、それを守っていれば安全です。
どうぶつが好む場所の傾向を知ることも、どうぶつを探すヒントになります。シマウマやインパラなどの草食動物は比較的開けたところを好みます。
穏やかな様子のシマウマ。
キリンは、高い木があるところ。若いキリンが年配のキリンにネックファイトを挑んでいますが、年配のキリンは相手にしません。
キリンは歳をとると、次第に体の色が黒くなってきます。貫禄が漂う年配のキリン。
ゾウは開けたところよりも、すこしブッシュに入ったところにいます。車が通る道際にもよく来ます。まだ小さい赤ちゃんもいました。
水を飲む赤ちゃんとお母さん。
シロサイの群れは、えさとなる草がたくさんあるところにいます。
地面に開いた穴に草を入れて、クモをおびき出そうとしているダレン。昆虫や爬虫類、鳥類にも詳しく、より多くの生き物を私たちに見せようと、サービス精神旺盛です。
このほか、
すばしこいコビトマングースを目ざとく見つけたり・・・
木の陰でこちらを伺うベルベットモンキーにあいさつしたり。
ダレンとジャックのおかげで、充実したゲーム・ドライブを楽しむことができました。
2人ともとても陽気で、休憩中はジョークを言って笑ってばかり。でも、ドライブとなると2人とも真剣そのもので、プロ意識の高い優秀なチームでした。
お次は、ダレンの提案で実現したナイト・サファリの様子をご紹介します!