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南極3 D!

2013.4.7

「どうぶつのくに.NET」ご愛読の皆様、ついに、ついにこのH P にも最新3 D (立体映像)技術の導入です。ウソです。ごめんなさい。レトロな技術の3 D 映像です。レトロ技術ですから、ちょっと皆さんのテクニックが必要。 画面から3 0cm くらい、顔を離し右目で右の写真、左目で左の写真を見るつもりでボンヤリ眺めていると、2 つの写真がくっついてくると思います。その瞬間、写真が立ち上がってくると思うのです。「立体視」というキーワードで検索をすると、そのテクニックを詳しくのせたHPを見つけられます。調べてみてください。
( キーボードのCtrl キーと- のボタンを押して画像を小さくすると立体視しやすくなるかもしれません)

ちょっと、コツがいるかもしれませんね。でも、挑戦。大きな滑らかな岩山の様子が伝わったらいいな。ぜひ、テクニックを習得してください! 何で、私が立体映像に力が入っているのか。それは南極大陸の広大な、広大な景色に感動したから。少しでもそのムードをお伝えしたかったのです。そのためならやり方は選びません。特別な道具のない南極で一所懸命考えてこの方法を思いつきました。

なぜ、南極の岩山がこうも滑らかな曲線なのか。それは大昔に氷河が岩を削りながら進んで行ったからです。3 番目の写真では氷河がこちらに向かって流れ来る様子が分かりますか。あの下では今も氷が削られ、大きなU 字の谷が作られているはずです。

今も大地が形を変えている、というのは不思議な感じです。だって「動かざる事、山のごとし」って言うくらいですもんね。でも、聞いたことはありませんか。インド半島は昔は1 つの大陸だったけれど、移動してきて、最後にユーラシア大陸に向かってぶつかったのだ、と。その反動で盛り上がったのがヒマラヤ山脈だと。

ウッソだー。そう思う人。インドの特産物を調べてみてください。カレーじゃありませんよ。ダイヤモンドやガーネットなど宝石がそうです。そして、昭和基地付近でも宝石がザクザク取れるのです。写真の石はザクロ石といいます。赤いのはガーネット。これはどういうこと? もう、判りますね。インド半島は昔、南極、しかも今の昭和基地付近の一部がちぎれて動いてきたものなのです。

私は言いました。「ウッソだー! 岩が動くわけがない。」でも、地学の隊員が遠くの岩を指しながら教えてくれました。「地球の大きな力から見たら、岩も流れ動く物質なのです。水ほどじゃないけど、例えるなら千歳飴( ちとせあめ)。ほら、あの岩には線がたくさん波打ってある。あれは、地球が岩を飴を練るように動かした証拠です。」

最後の写真は普通の写真です。これでも、私たちが旅をした大地の広さが伝わるかしら。人間が豆粒のよう。それにくらべ足下の地球の力の巨大さと言ったら! 地下から大きな力でわしづかみにされそうな錯覚を覚えました。でも、遠くを歩く仲間の姿が見えると、それがとても心強く思えました。そう、南極の登山は、草木に邪魔されることはありませんからね、目指す頂上さえ決めたら各自、好きなコースを歩いても大丈夫なのです。気の向くままに山を登りながら思いました。色々な道を楽しめる登山は楽しいなぁ。大きな地球にすむ、小さな自分。悠久の歴史の中で、瞬( まばた) きのような人生。それでも色々な道をめぐり、様々なやり方で自分の目指すものにたどりつけたらいいなぁ。

著者プロフィール

酒井誠至(さかい・せいじ)

東京生まれ
趣味 乗馬
 住宅事情によりペットが飼えなかった反動で、野山の生き物好きになりました。専門的な知識はないけれども、星空を眺めたり野山を散歩したりと自然を感じられる生活を送りたいと思っています。
 北の大地に憧れ北海道立高校の理科教員となり、現在は北海道登別明日(あけび)中等教育学校に勤務しています。
 第52次日本南極地域観測隊夏隊(2010年11月出発)に同行し、見てきたことをこのHPでお伝えしたいと思っています。 

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