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Vol.9 アフリカゾウの繁殖に関して

2013.6.23

アフリカゾウの繁殖に関し・・・・・
いつものように投稿が滞ってすみません。

 

 

忙しさにかまけておりました。今回は正当な理由?アフリカゾウの出産を控えて準備などに追われており、ホント楽しい忙しさでした。

当園では3度目の子供の誕生を迎えることになり、経産のリカさんについては個体も安定し比較的安心して見守りこの日を迎えることができました。分娩は2013年6月1日23時28分です。この日をどれほど待ち焦がれていたか・・。

 

 

ゾウの妊娠期間は22か月ほどです。約2年前の8月4.5日にペアリングを実施し交尾を確認しておりました。それまでにも発情は回帰しておりましたが子育てや以前報告したLHサージの確認のためにオスゾウとのペアリングは控えておりました。

 

 

2011年のペアリングの際には熊本動物園のМさんやOさんたちが動物園視察を機会にペアリングの様子を観察したいとのお話もあり発情周期を確認し訪問の日程調整をしていただきました。当園の個体の発情周期16.2週です。予定通りペアリングを実施したところ、タイミングよくアプローチや追尾など繁殖行動や交尾を観察することができました。また、ブロガーのmuscaさん「蔵出し写真館」http://musca.exblog.jp/16191147/も帰省中で動物園を見学に来られ、タイミングよくアフリカゾウのペアリングの様子を撮影しブログにもアップされていましたので一部のファンの間では私同様にこの日を待ち望んでいらしたのではないのでしょうか?また、今回の分娩については盛岡市動物園より研修の依頼を受け、担当者のTさんと連絡を取り合いながら分娩に合わせて日程調整をおこない来園していただき無事に出産に立ち会う事ができました。今回の研修が近い将来、盛岡市動物園さんでのペアリングや繁殖分娩の成功につながれば幸いです。

 

 

当園でのアフリカゾウの発情周期や分娩時期の特定は、個体のホルモンなど内分泌の変化を把握することにより、皆様のご要望に応じ対応できました。長期にわたるホルモン検査により発情周期を把握しペアリングの時期や分娩時期の特定も可能になってきております。動物園で飼育管理されている動物たちは実験動物ではありませんが、その動物種について様々な調査・研究を進めることで貴重なデーターを得ることができます。そして各園館・各個体における動物種のデーターが集積されデーターベースとなり全国の動物園水族館で共有され飼育されている動物たちへ反映される貴重な共有データーになるのです。

著者プロフィール

椎名修(しいな・おさむ)

1962年3月群馬県出身。
『ばくの動物園日記』に登場する西山登志男さんにあこがれる。
群馬県サファリパーク、姫路セントラルパークにてアフリカゾウの飼育を経験をへて愛媛県とべ動物園に勤務。
ソロモンの指環を求めて現在に至る。

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