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Vol.2 閉園期間中!

2017.4.22

4月ですね。
旭山動物園は現在3週間の閉園期間中です。
(この原稿を書いているのは4月20日です)

3週間も休みで何してるの?と聞かれることがありますが、この3週間はとっても大事で、とってもハードな期間なんです。
旭山は春の3週間と秋の1週間、そして年末年始の3日間だけが閉園期間です。
春と秋の閉園期間中、飼育スタッフは休みなしで、通常業務に加え、獣舎の整備や看板の更新を行います。
土入れ、砂入れ換え、チップ入れ、丸太運び、などなど肉体労働多めです。
29日の開園に向けて、そろそろ看板を書き始めないと…。

 

 

今年は雪解けが早く、雨が降る日も少ないので、オオカミたちはさほど汚れずに過ごしています。
前回、春は毛が汚れる季節、と書きましたが、春は出産の季節でもあります。
旭山のオオカミは2~3月に発情のピークを迎え、交尾をします。それから約2ヶ月の妊娠期間を経て、4月末~5月始めに出産します。

といっても、今年は出産の予定はありません。
飼育スペースと適正頭数、群れの順位などを考慮し、今年はメスたちに発情が起こらないように、犬の避妊にも使われる「インプラント」を皮下に埋め込みました。
「インプラント」は2年ほどしか効果がなく、2年以内でも抜き取ればまた発情が起こるので、今後の繁殖は可能です。

 

 

オオカミはペアができて繁殖がスタートすると、数年続けて出産することが多い動物です。
また、出産頭数も多めなので、あっというまにキャパオーバーになることも。かと言って、血縁の問題等で簡単に他園館に移動できることにもなりません。
物理的に一緒にいられないようにすれば繁殖を止めることはできますが、それではオオカミ本来の暮らしである群れでの展示はできなくなってしまいます。

「オオカミらしく暮らしてもらうこと(飼育すること)」はなかなか難しかったりするのです。

長くなってしまったので、今回はこのへんでおしまいにします。
次回からは旭山のオオカミたちを紹介していきますね!

著者プロフィール

佐藤 和加子 (さとう・わかこ)

旭川市出身。
1999年4月、旭山動物園に配属。
こども牧場、インドクジャク・ホロホロチョウ、ダチョウの担当を経て、現在はシンリンオオカミと北海道産動物舎を担当。
ネコ2匹と暮らしている。(でも本当はイヌ派)

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