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Vol.5 開園50周年の旭山動物園

2017.7.22

7月前半は「あついね~」が定番挨拶になってしまうくらい、暑い日が続きました。
オオカミたちは日陰でのんびり。
ここ数日は、先日の大雨のおかげ(?)か過ごしやすい日が続いています。

大雨の時、オオカミたちどうしてるかな~と見に行くと………雨に打たれていました。
もともと濡れるのは平気なので、むしろ気持ちよかったのかも??

では今回はノチウとフミを紹介します!

2頭は2015年生まれの旭山の末っ子コンビです。

ノチウは黒くて大きな体が特徴で、今では父のケンよりも大きくなりました。

小さい頃から積極的で恐い物知らず。
よく掃除道具をおもちゃにされました。
(生後3~4ヶ月頃まではこどもたちがいる中で掃除に入ります。道具を置いて少し離れるとすぐにノチウが道具の所へ…)
ある程度の距離は保ちますが、ノチウはその距離が誰よりも近い個体でした。
今でも檻越しに近くまで寄ってきてくれます。

見た目はちょっと恐いですが、やんちゃでこどもっぽい性格です。

フミは母のマースに似ていますが、マースよりも毛色がやや濃いめです。

小さい頃はとっても恐がりで、ノチウとは正反対の性格。
こんなに恐がりで大丈夫かなぁと心配しましたが、成長するにつれてだんだんと積極的になってきました。
いまではメスのなかではいちばん上位にいます。

2頭は小さい頃は一緒に遊ぶことが少なかったのですが、大きくなってからのほうがよくじゃれたりして遊んでいます。
追いかけっこをしたり、楽しそうです。

さて、旭山動物園は7月1日に開園50周年を迎えました!
そのロゴにはオオカミがいます。
これには、「エゾオオカミは日本で初めてヒトによって絶滅に追い込まれた動物。そんな出来事をくりかえしてはいけない!」というメッセージが込められています。

オオカミたちが遠吠えしている姿を見ていると、ふと、「こんなふうにエゾオオカミたちも北海道で暮らしていたのかなぁ…」と思います。
この北海道にオオカミがいるのを想像するだけでワクワクしちゃいます。
でも、当時の人たちにとっては家畜を襲う害獣…。
エゾオオカミだけじゃなく、人間の都合に振り回されて絶滅に追い込まれた動物はたくさん。
そんな動物たちのことも、いま生きている動物たちのことも、まずはたくさんの方に知ってもらうことが大事。
そのためには伝えていかないと!と改めて思った50周年でした。

では今回はこのへんで。
次回は非公開施設で飼育しているヌプリを紹介しますね!

著者プロフィール

佐藤 和加子 (さとう・わかこ)

旭川市出身。
1999年4月、旭山動物園に配属。
こども牧場、インドクジャク・ホロホロチョウ、ダチョウの担当を経て、現在はシンリンオオカミと北海道産動物舎を担当。
ネコ2匹と暮らしている。(でも本当はイヌ派)

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