皆さま、あけましておめでとうございます。今年も須坂市動物園をよろしくお願い致します。
さて当園にもいよいよ雪が降りました。アカカンガルー舎もごらんの通り白銀の世界です。アカカンガルーが生息するオーストラリアの面積は日本の約20倍だそうです!想像もつかないほど広い国です。ですので、州によって大きく気候が違うようです。オーストラリアの地図で表現しますと、右下周辺の州のシドニー郊外やメルボルン郊外、タスマニア、キャンベラでは日本のように雪が降るようです。
さてアカカンガルーたちは雪の生活は大丈夫なのか?と疑問に思うかもしれませんね?今回は雪国の県、信州須坂で生活するアカカンガルーをご紹介いたします。
正直言いますと!アカカンガルーたちは、雪はやはり得意ではないようです!そもそも寒い季節が苦手で、当園でも秋ぐちから寝室には暖房器具などを設置します。暖かい寝室を好んで利用し、秋から春先までは寝室を生活拠点とし行動しています。また雪が降ってきたら寝室からはなかなか出てきません。雪が大量に降った時は、朝に飼育員が雪かきをして、運動場に雪が無くなったら動き始めます。ですが夜間に雪が降ると職員がいないので積雪になってしまいます。なのでアカカンガルーたちは最小限、雪の上を歩いたり、跳ねたりして自分たちで通路をつくり、そこをみんなで共同で使っています。
これからが冬本番です。アカカンガルーたちが寒さ等で体調をくずさないように、獣医師と飼育員とで飼育していきたいと思います。