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Vol.30 マッチの成長(後編)

2022.11.23

※マッチの成長(前編)の記事を先にご覧ください。

前回の記事で、当園で飼育しているアカカンガルーの「マッチ(♂)」の、成長の振り返り「前編」を紹介しました。今回は後編をお届けします♪

現在のマッチ

1才の誕生日が過ぎた頃には、あどけなさが残りつつもだいぶ大人の顔つきになりました。

1才の頃のマッチ

この頃から「マッチ」は飼育員にちょっかいをかけたり、掃除道具で遊ぶことが増えてきました。どのようにちょっかいをかけてくるかと言うと、飼育員の足や腕を掴んできたり、ファイティングポーズを取って闘いを挑んで来ます。飼育員も時間がある時は安全を確保しながら付き合います。(時間がない時はやめて欲しいです…笑)

ファイティングポーズのマッチ

「マッチ」が成長するにつれて、「エイト(♂)」の体も徐々に大きくなり、たまに取っ組み合って戦う姿がみられるようになりました。2頭の歳の差は半年しかありませんが、体の大きさも、パワーも「マッチ」の方があるので「エイト」は一向に勝てません。

マッチ(左)とエイト(右)

寝ていても強いマッチ

アカカンガルーは成熟したオスの胸部から赤い分泌液が出て、毛が赤く染まる事が種名の由来とされているようです。オスは2才頃に性成熟を迎えます。分泌液は興奮時に出るのですが、私も目にしたことがありませんでした。
「マッチ」は2022年6月9日で2才を迎えましたが、最近の飼育員との取っ組み合いで胸部が赤くなっているのを目撃しました!

胸部に注目!

アカカンガルーのオスは、生涯筋肉が発達し続けると言われているようです。
「ハッチ」のようなムキムキに育つのか、どこまで体が大きくなるのか、飼育員も気になります。(ハッチとは過去に飼育していた須坂市動物園の有名なムキムキのアカカンガルーで、現在の名誉園長でもあります。)

須坂市動物園名誉園長アカカンガルーのハッチ

体が大きくなった今でも飼育員にちょっかいをかけてくる「マッチ」に困ってしまう時もありますが、マッチのこれからの成長がとっても楽しみです!

最近の日光浴中のマッチ

カンガルーに噛まれると痛いので熊手でガード

著者プロフィール

谷川 冴香(たにがわ さやか)

1999年4月7日生まれ。
東京都出身。
2020年から須坂市動物園で勤務。
現在、アカカンガルーや霊長類を担当。

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