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Vol.48 さくらとライトの性格

2024.6.3

おととしの9月頃に顔を出し誕生したさくらとライトの経過について度々紹介をしてきました。
今回は、比較的若い個体のさくらとライトの性格の違いについてお話をします。

ライトは、人見知りのような性格に感じます。飼育員にもあまり慣れておらず、エサ時以外に自ら寄ってくることもあまりありません。ましてや、はじめましての人には全く近づこうとしません。たまに近くに寄ってきたときにしゃがんで体に触れようと試みますが、すぐそっぽを向いてどこかにいてしまいます。
一緒に生活をしているマッチやエイトに自分から攻撃を仕掛けることもしないので大人しい性格にも感じます。

一方さくらは、「元気でやんちゃな女の子」のような性格に感じます。
普段から獣舎の中をよく走り回っていたり、エサを持っていくと立ち上がって飼育員の体に前脚をかけてきます。麻袋を振るってごみを落としているときには、ぴょんぴょんと後ろ足と尻尾で跳ねて何回も麻袋に飛び掛かってきます。なかなかメスで飛び掛かってくる個体を見たことがないので、珍しいやんちゃな個体だと感じています。

同じ動物種でも性格が大きく違うのは、人間みたいで面白いですよね。ライトとさくらは2022年9月生まれと10月生まれでまだ2歳にもなっていない他の個体に比べれば幼い個体です。今後どのような個性的なキャラクターに成長するのか今から楽しみです。来園者と飼育員で成長を見守っていけたら幸いです。

砂場で寝る生後2・3か月の赤ちゃん(個体不明)

胸を赤くするライト(♂)

お母さん(おとひめ♀)に抱き着くさくら(♀)

著者プロフィール

小椋大玖(おぐら・だいき)

2001年3月14日生まれ
東京都出身
2021年から須坂市動物園に勤務
担当動物:アカカンガルー、カピバラ

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