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Vol.11 秋も深まり・・・

2018.11.2

 みなさん、こんにちは。
11月にはいり、一段と秋が深まってきましたね。
小諸市動物園がある懐古園では、
もみじ祭り真っ最中です。
日に日に木々が色づき、その変化はとてもきれいです。緑、黄、赤・・・
言葉にしてしまうととても単純な色に聞こえてしまいますが、そのグラデーションは神秘的です。
やはり自然の色はすごいですね。

 

そんな中で毎日、川上犬【さくら】はお散歩しています。
みなさんに「さくらは、毎日こんなすてきな中をお散歩できていいわねえ」と声をかけられます。
先月ご紹介した苔むした石垣の横を通る【さくら】が
散歩にでかける坂道ですが、現在はこんなにも素敵な秋道です。さくらも来園者のみなさんと一緒に落ち葉をカサカサと踏みながら歩きます。

 秋、木々は葉を落とし、冬支度へと向かいます。今年の春に生まれ、5月に保護されたムササビについて、先月ご紹介しましたが、そのムササビ【むむ】は新芽を食べ、若葉を食べ、そして今はドングリを食べたり、松ぼっくり、カエデの種を食べてすくすくと育っています。実は10月にも保護されたムササビが動物園にやってきました。推定で生後2ヶ月ぐらいの赤ちゃんムササビです。森の中の道路で落ちているところを保護されました。
お母さんが引っ越しをしている最中に誤って落としてしまったのではないかと思われました。

大きくなった【むむ】

10月に保護されたムササビの赤ちゃん

 保護された動物はまず体を温めるため、保温をします。ミルクを飲ませます。はじめは、少しの量からです。おしっこうんちをさせます。この頃はまだ自分ではできないのです。それを2~3時間ごとに繰り返します。おなかの調子、動きなど見ながら、ミルクを少しずつ増やしていきます。今回保護された仔は、もう食べ物も食べていたようです。糞がそれを物語っていました。なので、やわらかい葉を見つけては、渡しました。10月ともなると新芽のようなみずみずしい葉はありません。少しかじってはやめてしまうそんな毎日です。ドングリも一緒に割って置いておくと、食べ始めました。クヌギなどの枝や皮もよくかじります。
やわらかい葉よりもドングリや木の皮などの少し硬い物の方が好きみたいです。

本当に自然の力は大きいですね。また神秘的です。同じムササビでも生まれた時期が違うと食べ物も変わるんですね。大人の動物であれば、季節の変化によって食べ物が変わることは抵抗なく理解できますが、赤ちゃんの時期で、離乳食にあたるものでも季節が違うとやわらかいものでなく、硬いものでもを好んで食べる。そして冬に向かうためのカロリーの高い物を食べている。
ムササビはとてもグルメで、その季節に一番のものを食べます。例えば、桜だと冬には冬芽、春にはつぼや花、新芽、夏には若葉や夏の葉、秋にはドングリなどの木の実や木の皮と季節によって食べるところが違うのです。

 さて11月3・4日には、10月に保護された赤ちゃんムササビのお世話タイムを13:00~13:15に行います。
ミルクを飲む姿やおしっこうんちをするところが見られます
。身近に住んでいるけれど、なかなか会うことのできない
ムササビにぜひ会いにきてくださいね。(動物の体調により予定が変更になることもありますので、御了承ください)
ハロウィンイベントも同時開催です。

著者プロフィール

中津 久美子(なかつ・くみこ)

千葉県出身 1965年生まれ。
若いころには千葉市動物公園に非常勤で勤務。
現在、川上犬、ペンギン、ミニブタ担当。
小諸市動物園を盛り上げるべくみんなで奮闘中。

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