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Vol.14 涼しい7月をむかえて

2019.7.17

みなさん、こんにちは。
今年の七夕には、みなさんはどんな願い事をしましたか。
私は、動物たちのしあわせと今年3月に生まれたペンギンのヒナの成長をお願いしました。
久しぶりのコラムですので、小諸市動物園の最近の話題をお話ししたいと思います。

 川上犬【さくら】は、今は換毛の時期。ブラシをかけてもかけても、毛が抜けます。ほわほわの抜け毛は、鳥たちの巣材になればと小鳥たちがよく来る木に置いておいたりもしましたが、残念ながら、小鳥たちが持っていく姿は見れていません。首も気持ちいいし、足もブラシかけてほしいし。。。土の上でもごろごろしちゃう さくらです。川上犬は、今でも野生の本能的なものを持つ犬種です。暑い日が続いても、なかなか換毛せず、毛が抜けない年があります。そんな年はその後に寒波がやってきます。その寒波を感じ、毛が抜け始めないのだと言われています。


3月に生まれたペンギンのヒナは、54日齢にプールで初泳ぎをしました。平均の日数よりも早めです。巣から出てくる平均日数100日を過ぎても、一向に出てくる気配がなかったので、このヒナは奥手な育ち方なのかなと思っていたのですが、プールデビューははやかったです。成長段階によって、ヒナを紹介するガイドをやっています。
4月13日には、4月初めまでの成長過程の話し、、4月20日には、初めての公開体重測定。
5月19日は、ヒナの羽についてのガイド。6月29日には、お食い初めを行いました。

5月の羽についてのガイドでは、ヒナならではのふわふわの綿羽と成鳥の羽の違いの話し。
本物の綿羽と成長のペンギンの羽を見てもらいながら、ガイドしました。

このヒナのふわふわの羽はどのように
なっているのでしょう。


ひとつひとつの羽は、その名の通り綿のような形をしています。


大人のペンギンの羽は、飛ぶ鳥とおなじように真ん中に羽軸と呼ばれる硬い軸があります。
飛ぶ鳥と違うのは、羽軸に対して左右対称な形です。
飛ぶ鳥は、風を受けるため、左右非対称になっています。


6月29日には、元気に大きく育つようにとお食い初めをしました。
112日齢になったヒナはすっかり大きくなり、当日の体重は3500gにもなりました。この日齢の頃には、そろそろ自力で魚を食べる頃なので(個体差はかなりありますが)、当日食べる姿をみていただけるかなと思っていたのですが、ヒナはまだまだ自分で食べる気がなく、親にエサをねだっている状態でした。
お祝い膳として、鯛ではなく、大きなアジを用意しました。


ペンギンの口の中の構造の話しをして、その後、
大人のペンギンがアジを食べるところを間近で
みていただきました。

ヒナはフンボルトペンギンの特徴である嘴まわりの
ピンク色がはっきりとしてきました。
泳ぎも上手になりました。
羽繕いも上手になりました。
アジにもだいぶ興味を示しています。
アジも自力で食べれるようになったり、みんなとお散歩に出れる日を心待ちしている毎日です。

著者プロフィール

中津 久美子(なかつ・くみこ)

千葉県出身 1965年生まれ。
若いころには千葉市動物公園に非常勤で勤務。
現在、川上犬、ペンギン、ミニブタ担当。
小諸市動物園を盛り上げるべくみんなで奮闘中。

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