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Vol.1 金魚の魅力

2012.11.2

皆さんはじめまして、おさかな館の津村です。おさかな館は四国は愛媛県にある淡水魚の水族館です。テーマは「四万十川」!愛媛なのになぜ?と疑問に思われたと思いますが、四万十川の支流「広見川」のほとりにあるのが、その理由です。さらにこのコラムの主題は「金魚」。四万十川に金魚が泳いでいるのでもなければ、金魚の産地でもありません。理由は、私の趣味だから。そんな理由で良いのか?と思いはしましたが、この仕事に就いたのも、趣味が高じてのこと。日本が世界に誇れる観賞魚であるにも係わらず、水族館ではほとんど常設展示されていない金魚。その金魚のすばらしさ、魅力を伝えるのは私しかいない、という勝手な思い込みでコラムを書きはじめることにしました。

背びれを欠き、頭部の肉瘤が著しく発達する金魚の王様「らんちゅう」

私が金魚の飼育を始めたきっかけは、小学校6年の夏休みに学校の図書館で借りた一冊の飼育書でした。何が気に入ったのか今でもよくわからないのですが、夏休みの間中読みふけ、休みが明けるとすぐに近所の養魚場通いを始めました。プラブネ(大型のベビーバスでよくある今のベビーバスの3倍くらいの水量がある)をベランダに並べ飼育開始。翌年には繁殖に取り組み始めました。以来、アマチュアブリーダとして金魚の飼育を続け、飼育暦は30年を超えました。

江戸時代から四国の瀬戸内側で保存されてきた地金魚。体の短い中国オランダとは、趣を異にする。

金魚には100を超える品種がありますが、私の専門は「金魚の王様」と呼ばれるランチュウです。最も愛好家の多い品種で、全国各地に愛好会があり、それぞれが品評会を行っています。11月3日には総決算の全国大会が開催、これが終わると、今年のシーズンはほぼ終了です。

多くの愛好家が使用しているモルタル製の飼育池「たたき池」と呼ばれている。

ランチュウ以外には、四国オランダシシガシラ、トサキンなどの日本で改良されたご当地金魚を中心に飼育しています。中国で改良された品種は飼育しない主義なんですが、ピンポンパールはその姿の愛らしさに思わず飼育を始めてしまいました。 このコラムでは、金魚の歴史や品種の特徴、ブリーダー目線での飼育日誌的な切り口で、金魚の魅力をお伝えできればと思っています。これから、しばらくお付き合いください。

著者プロフィール

津村英志 (つむら・えいじ)

津村英志虹の森公園おさかな館館長 1967年生まれ 愛媛県出身 小学校6年の時に金魚飼育を始める。
金魚の天敵である猫は大嫌いだったはずだが、ひょんなことから子猫を飼い始めたところ、案外嫌いでない自分に気づく。 
愛媛大学大学院理学研究科生物学専攻修了。
平成8年よりおさかな館会館準備にあたる。平成12年より現職。
日本らんちゅう協会会員愛媛吟らん会 副会長 事務局
愛媛南予らんちゅう会 事務局

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