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Vol.4 日本に金魚がやってきたのは?

2013.1.28

中国から日本に金魚がやってきたのは、500年ほど前だといわれています。時は室町時代。品種は和金。フナがそのまま赤くなった、夏の縁日やお祭りの金魚すくいでよく目にする金魚です。当時、散発的に渡来した金魚は高級品として、貴族など身分の高い人に珍重されたようですが、繁殖の技術がないため渡来しては消えていくということを繰り返していたようです。江戸時代中期になると、ランチュウの原型といわれている背びれのない金魚のマルコやリュウキンが、後期にはオランダシシガシラが日本に入って来ました。

日本にはじめてやってきた金魚(於 おさかな館)

これらの品種をを元に、地方独特の地金魚が誕生していきます。もっとも歴史が古いのは名古屋特産のジキンで、1600年頃から飼育が始まったとされています。江戸時代には、マルコから改良された島根県の出雲ナンキンとリュウキンから改良されたトサキンが。これら3種は日本の3大地金魚と呼ばれています。また、戦時中に一度は絶滅し近年復元された上方の大阪ランチュウと青森県の津軽錦も江戸時代に作り出されたものです。困窮した藩財政を立て直すため、金魚の養殖を藩士に奨励したのが、日本各地で独特の金魚が生まれたきっかけだったようです。

金魚が大きさは、その金魚の歴史に比例している

明治時代から昭和時代には、新たな品種が17種も輸入されています。その品種を元に改良が進み、平成時代では爆発的に品種が増えています。金魚には「品種」の定義がなく、それぞれの品種を特徴付ける形質の固定がどの程度進んでいるのかという疑問はありますが、平成は金魚新品種ブームが巻き起こっているといっても過言ではありません。

著者プロフィール

津村英志 (つむら・えいじ)

津村英志虹の森公園おさかな館館長 1967年生まれ 愛媛県出身 小学校6年の時に金魚飼育を始める。
金魚の天敵である猫は大嫌いだったはずだが、ひょんなことから子猫を飼い始めたところ、案外嫌いでない自分に気づく。 
愛媛大学大学院理学研究科生物学専攻修了。
平成8年よりおさかな館会館準備にあたる。平成12年より現職。
日本らんちゅう協会会員愛媛吟らん会 副会長 事務局
愛媛南予らんちゅう会 事務局

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