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Vol.3 ハゼ・釣り・雑煮

2016.12.21

 今年も残りあとわずか!今回はこの時期ならではの魚を紹介します。その名は“マハゼ” 宮城が誇る観光地、松島を代表する魚です。
 松島では昔からハゼ釣りが盛んで「数珠子(じゅずこ)釣り」という釣針を使わない伝統漁法もあるほど。イソメを数珠のようにまとめ、ハゼがくわえたら釣り上げるという独特の漁法です。

 

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 最盛期である秋、ハゼ釣りは松島の風物詩とも呼ばれています。
そして迎える冬、まさに今の時期、釣ったハゼは“焼きハゼ”へと姿を変えます。

 

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 宮城には “仙台雑煮”という焼きハゼで出汁を取る伝統的な正月料理があります。そのため焼きハゼも新年を迎えるうえで欠かせない伝統食材なのです。しかし、作るのに手間ひまがかかるため年々生産者が減少し、現在では貴重で高価な食材となってしまいました。
先に述べた「数珠子釣り」も今は殆ど用いられることがなくなっています。

 

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 マハゼが昔から地域に根付いた魚だからこそ培われてきた伝統文化。伝統は生きものと同じで途絶えてしまっては取り戻せないものです。だからこそ生きものの命は勿論、共に大事にされてきたものを水族館でも伝えていけたらと考えています。
それではみなさま、体に気をつけて良いお年をお迎えください。

著者プロフィール

阿部 鮎美(あべ・あゆみ)

1979年 宮城県出身
2005年 マリンピア松島水族館入社 
2015年 マリンピア松島水族館閉館とうみの杜水族館開館に伴い、
(株)マリンピアの飼育スタッフとしてうみの杜水族館で魚類チームに所属
モットーは人間も飼育動物も“健康第一!!”

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