寒い日が続いておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。仙台では雪が降ったり止んだりを繰り返しています。そんな冬のイメージにぴったりの動物!今回ご紹介するのは、“オウサマペンギン”。中でも注目して欲しいのは昨年8月に誕生した“雛”です。

実はこちらの雛、少し未熟で生まれてきました。このまま親鳥に任せてもいいものか…
チームの皆で検討した結果、体重が安定して増えるまでは飼育員の手で人工的に育てることに決めました。

しかしオウサマペンギンの人工育雛(親鳥ではなく人が育てること)は初めての経験の為、試行錯誤しながら育てること3週間、無事に親鳥へ戻すことが出来ました。 ただし親鳥へ戻してからもまだ安心は出来ません。親鳥がちゃんと雛へご飯をあげているか、雛自身も親鳥からのご飯を上手にもらうことが出来るかなどの観察が続きます。

初めは親子共々、不慣れでしたが徐々に慣れていき雛はすくすくと成長していきました。

生まれてから半年が経ち、一時期は飼育員の手で育ててきた雛ですが、今では大人とほぼ変わらない姿になり、他のオウサマペンギンと同じように鳴いたり怒ったりする様子も見られています。

私にとって動物の生命力の強さを改めて実感した貴重な経験となりました。手がかからないくらい成長した雛を見て少し寂しい気持ちもありますが、やはり無事に成長したことを嬉しく思う日々です。