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Vol.2 昆虫館の人気ナンバーワンは?

2012.10.18

長崎バイオパークの昆虫館での一番人気はなんと言ってもヘルクレスオオカブト(ヘラクレスオオカブト)でしょう。

世界最大のカブトムシとしても有名ですが、その体型がまたかっこいい昆虫です。世界最大記録では18cmと言われています。当園ではせいぜい13~15cmのヘルクレスオオカブトを展示していますが、それでも多くのお客さんは「ふとか~!」、「デカ!」などその大きさに驚いています。

 

 

夏休みに数年間行なっているイベントとして『ヘルクレスオオカブトと記念撮影』があります。当園が用意した帽子にヘルクレスオオカブトを乗せて、お子さんにそれを被(カブ)ってもらい記念撮影をするのです。時折その帽子を被ることに抵抗するお子さんがいると「カブトですから頭に乗せて当然!」と説得します。笑顔での写真をと思うのですが、帽子に乗っているヘルクレスオオカブトも微妙に動き、お子さんたちは見えないためほとんどが、やや緊張した顔で撮影しているようです。でも大好きなヘルクレスオオカブトとの記念写真は良い思い出になっていると思います。

 

 

私が子供の頃は今のように外国の昆虫が生きたまま輸入できない時代だったため、ヘルクレスオオカブトを飼育できることが夢のようです。初めて輸入して飼育したときにはうれしくて、うれしくて、爪で自分の手に傷ができても「これヘルクレスからやられた傷だぜ。」と自慢をしたものでした。現在では累代飼育をしていますが、その幼虫も最大級で手に乗せてもずっしりとした重量感があります。これもお客さんに見せると「ゲー!気持ち悪るか~」と喜んで(?)いただいております。

 

 

ヘルクレスオオカブトは南アメリカに生息しており、現地でも個体数が少ない昆虫のようで、ある地域では保護種となっており、採集が禁止されているようです。ただ、飼育下では繁殖が容易であることが分かり、現在販売などで出回っているヘルクレスオオカブトのほとんどがブリードされた日本生まれのヘルクレスオオカブトたちです。成虫になっての寿命は約1年ですので、長い期間の展示が可能ですから助かります。

著者プロフィール

伊藤雅男 (いとう・まさお)

1961年東京生まれ。
1983年から長崎バイオパーク勤務。およそ30年間に12頭のカバの飼育に携わっている。趣味はカバグッズ収集と昆虫採取で、休みの日は捕虫網を持って山間部にいくことが日課。特に渡りをするチョウで有名なアサギマラのマーキング調査を15年間続けており、毎年2000~3000匹にマーキングをしている。先日は長崎から台湾への移動も記録した。最近はカメムシに興味を持ち、園内で採集したカメムシをポケットに忍ばせていることもある。

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