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Vol.2 カバ(河馬)という名前について

2012.10.19

カバの名前の由来は『河に住む馬』という意味です。ただ、カバを飼育していて『河の馬』という印象を持つことはほとんどありませんでした。

長崎バイオパークのカバ池の前でのお客様の会話に多いのが、「カバの反対なーに?」とか「バカがおる!」です。悪いイメージである「バカ(馬鹿)」の言葉に似ているので恐らくこれは全国のカバ舎前で言われていることなのでしょう。

 

 

しかし、一度だけカバを『河の馬』と感じたことがあったのです。それは18年ほど前のことで、当園の人気者の「モモ」が生まれた時でした。

カバの成体になると皮下脂肪も厚く、馬よりも豚のイメージの方が強いのですが(そうすると河豚・フグになってしまいますね。)、生まれたばかりの子には皮下脂肪がなく、面長の子供は馬面でした。

 

 

「モモ」にミルクを与えながら『河馬』という名前が「なるほどそういえばお前馬に似ているな。」と声を掛けたことを覚えています。ただ、モモの成長に従いその印象はすぐに消えてしまったのですが。

昔々、河馬と名付けた人が初めて見たカバが生まれたばかりの子であったとは思いませんが、野生のカバの多くは動物園のカバよりもスマートな印象がありますので、遠くから見たシルエットが馬に見えたものかと想像します。

著者プロフィール

伊藤雅男 (いとう・まさお)

1961年東京生まれ。
1983年から長崎バイオパーク勤務。およそ30年間に12頭のカバの飼育に携わっている。趣味はカバグッズ収集と昆虫採取で、休みの日は捕虫網を持って山間部にいくことが日課。特に渡りをするチョウで有名なアサギマラのマーキング調査を15年間続けており、毎年2000~3000匹にマーキングをしている。先日は長崎から台湾への移動も記録した。最近はカメムシに興味を持ち、園内で採集したカメムシをポケットに忍ばせていることもある。

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