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Vol.3 2012年に誕生したカバたち

2013.2.19

2012年は日本の動物園で2頭のカバが生まれています。5月に東武動物公園でメス(ソラちゃん)が生まれ、10月には神戸市立王子動物園でオス(出目太くん)が生まれました。特に関東と関西のカバファンにはこれ以上ない朗報だったと思います。カバの赤ちゃんは本当にかわいいですよね。いつまで見ていても飽きないのが、カバの赤ちゃんだと思います。

王子動物園のナミコ(母)と出目太

親子で寝ているときには必ず脚などどこかが触れていて親子はそれで相手の存在を確認していますし、子供が母乳を水中で飲むときには母親はやさしく見守っており、時には乳首に誘導したりします。

 

 

年々高齢化社会になってきている日本のカバたちにとって1年間に2頭生まれることはとても大きなことであると考えています。現在、繁殖できるペアを持っている動物園はどれくらいあるのでしょうか?ハッキリとしたことは分かりませんが恐らく4ペアか5ペアでしょう。一昨年前までは長崎バイオパークにも仲の良いペアがいたのですが、昨年2月にオスを失ってしまい当園はこの数には入らなくなってしまいました。もう1ペアいますので、この3年間繁殖を試みていますがオス、メスともに高齢のためか、現在までその気配はありません。

 

 

繁殖は未経験ですが、将来楽しみな若いペアがいます。鹿児島市平川動物公園には当園から婿入りした「龍馬くん」と神戸市王子動物園から嫁入りした「ナナミちゃん」という3歳同士のペアです。今年以降その動向が気になるペアですね。ぜひ龍馬くんの子供が見たいと思っています。

著者プロフィール

伊藤雅男 (いとう・まさお)

1961年東京生まれ。
1983年から長崎バイオパーク勤務。およそ30年間に12頭のカバの飼育に携わっている。趣味はカバグッズ収集と昆虫採取で、休みの日は捕虫網を持って山間部にいくことが日課。特に渡りをするチョウで有名なアサギマラのマーキング調査を15年間続けており、毎年2000~3000匹にマーキングをしている。先日は長崎から台湾への移動も記録した。最近はカメムシに興味を持ち、園内で採集したカメムシをポケットに忍ばせていることもある。

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