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Vol.1「カバはスイカ好き?」

2012.7.26

長崎バイオパークでは毎年夏休みに合わせて、カバたちがスイカを丸ごと食べる迫力ある光景が夏の風物詩となっています。

長崎バイオパーク周辺は長崎県最大のスイカの産地です、このため、販売できない傷物や規格外れなどのスイカを農家の方々から大量にいただけるのです。30年程前からカバにスイカを与えていますが、カバは本当にスイカ好きと言える動物と思っています。

 

 

通常のカバのえさについては干草、草食獣用ペレットを中心にキャベツ、おからなどを与えていますが、これらの食べ物よりスイカを好んでいることはカバたちの行動で判ります。それは夏の暑い日、食欲も落ち気味なときに好物キャベツを見せても池から上がって来ない彼らがスイカを見せると足早に上がってくるのです。丸ごとのスイカの匂いはカバには判らないと思いますので、その形や模様などを認識しているものと思われます。

 

 

恐らくカバ以外ではあの硬い大きなスイカを自らの口で豪快に割って食べる動物は存在しないと思います。ただし、口の中で割ったスイカの水分のほとんどは口からこれも豪快に流れてしまいます。お客様の反応も良く、現在はイベントとして夏休み期間中、一日2回(11:30と15:30)行なわれています。

スイカの産地ならではのこの迫力ある「カバの丸ごとスイカタイム」を是非見に来てください。たぶん皆様もスイカを食べたくなりますよ。

 

著者プロフィール

伊藤雅男 (いとう・まさお)

1961年東京生まれ。
1983年から長崎バイオパーク勤務。およそ30年間に12頭のカバの飼育に携わっている。趣味はカバグッズ収集と昆虫採取で、休みの日は捕虫網を持って山間部にいくことが日課。特に渡りをするチョウで有名なアサギマラのマーキング調査を15年間続けており、毎年2000~3000匹にマーキングをしている。先日は長崎から台湾への移動も記録した。最近はカメムシに興味を持ち、園内で採集したカメムシをポケットに忍ばせていることもある。

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