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Vol.10 旭山動物園の百吉

2014.1.14

前回2013年の長崎バイオパークはカバ年だったと書きましたが、その後の旭山動物園でのカバ館オープンでは「空飛ぶカバ」として当園生まれの百吉の話題が映像などでもたくさん流れており、長崎だけでなく全国でカバの認知度が急に上がったことと思います。
いつも寝ていて動かないカバしか知らない方はあの百吉の華麗なる水中の動きと身軽さはまさに衝撃映像だったでしょう。残念ながらまだ私は新施設を見に行っていませんが、あの百吉の水中で動いている時の表情を見ていると、とても楽しそうにはしゃいでいる感じです。これらの動きは百吉が2歳とまだ若いカバであることが一番の要因でしょう。また、好奇心旺盛な百吉の性格も良かったのでしょう。まさに、カバのシンクロナイズドスイミングを見ているようです。

写真提供:旭山動物園

現在はこのすばらしい新施設には百吉の1頭だけですが、将来にはメスを導入して繁殖も行ってもらいたいと思っています。そうなれば今までほとんど見たことのない水中の交尾の様子や出産、水中授乳の様子など観察したいことがたくさんあります。
百吉という名前は日本にカバが来日してちょうど100年目の年に生まれたことと東北の震災後だったので多くの吉がありますようにと私が命名したものです。当園で生まれたカバのほとんどがお客様に公募で付けてもらったことを考えると私個人での命名は異例ではありました。その百吉の名前がたくさんの報道で流れることは命名者としてとても嬉しいことです。
今年は是非旭山動物園で百吉に会いたいですね。やっぱり今年も私は河馬年です。

写真提供:旭山動物園

なお、今回紹介した写真は旭山動物園から提供していただきました。

著者プロフィール

伊藤雅男 (いとう・まさお)

1961年東京生まれ。
1983年から長崎バイオパーク勤務。およそ30年間に12頭のカバの飼育に携わっている。趣味はカバグッズ収集と昆虫採取で、休みの日は捕虫網を持って山間部にいくことが日課。特に渡りをするチョウで有名なアサギマラのマーキング調査を15年間続けており、毎年2000~3000匹にマーキングをしている。先日は長崎から台湾への移動も記録した。最近はカメムシに興味を持ち、園内で採集したカメムシをポケットに忍ばせていることもある。

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