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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.9 夏の王者の冬の姿

2020.1.2

以前の記事で、伊豆半島はクワガタの多産地と書きましたが、この虫も多く見られます。

昆虫界の王様と言われるカブトムシです。
6月下旬から7月中旬、木の幹には樹液を求めてクワガタが集まります。しかし、7月下旬にカブトムシが見られる時期なると、その姿を見られなくなります。何故でしょうか。
 それはカブトムシとの喧嘩に負け、投げ飛ばされてしまうからです。
カブトムシもクワガタも共通して、オスは樹液が出ているエサ場でメスを待ちます。そして、樹液を求めてやってきたら交尾をして子孫を残していくことが“性”です。カブトムシは、小さな虫をライバルとしては見ておらず樹液を吸っていても気にしません。でも、クワガタが樹液を独占してメスを待っていると、ツノとハサミのぶつかり合いが始まるのです。戦いに負けたクワガタはどこにいるのでしょうか。探すとカブトムシが掴まりにくい細い枝にあるエサ場で見つけられます。外敵となる鳥が多く現れるこの場所は微かな衝撃で、地面へと落ちてしまいます。虫捕りで。木を蹴るとクワガタが落ちてくるのはそのような理由があります。
 カブトムシはクワガタに比べ比較的飼育がしやすく、数種類の限られた朽木の中に産卵し、1本の朽木の中でも種類によって条件が異なるクワガタに対してカブトムシは、産卵する条件や場所が幅広いのです。広葉樹の落ち葉、朽木の中、草捨て場の腐食が進んでいる部分と腐葉土であれば産卵します。ある程度の条件さえ整えることができれば、簡単に次世代へとつなぐことができるのです。

 カブトムシ1ペアが、入っていた容器にカブトムシマットを足して保管しておいたケースです。その中に

 右から1齢幼虫:2齢幼虫:3齢幼虫です。上のケースの中から合計16頭の幼虫が見つかりました。
これから、どんどん大きくなっていくと思いますので、成長記録でもお見せできればとも思っています。

 サファリゾーン中央エリアでは、ラマたちが待っています。ぜひとも遊びに来てください。

著者プロフィール

飯塚 俊博 (いいづか・としひろ)

動物部 係長
1989年4月(株)伊豆バイオパーク入社
以後動物課及び動物部に所属
伊東市在住
1970年10月24日生まれ(48歳)

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