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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.30 どっちなのだろう?

2022.1.18

 皆さんは【写真】のカミキリムシをご存じですか?
 園内でよく見かける小さいカミキリムシで、背中に黄色い模様が入っています。“キボシカミキリ”というカミキリムシです。
 5月~11月に活動、冬は卵で越冬し、大抵はクワやイチジクなどのクワ科植物のそばで発見することができます。
 このカミキリムシは、伊豆諸島(三宅島・御蔵島)、対馬、琉球列島、台湾、中国、韓国で自然分布、日本の中部から近畿・中国・四国・九州北部のものは、在来種か外来種か不明です。その他、後から人為的に持ち込まれ広がっていった移入種です。また、台湾または中国北部由来を東日本型、九州のものは対馬・韓国由来は西日本型と、集団で由来が違うようです。私は、キボシカミキリを外来種と聞いていたので、もともと日本に分布していた可能性があるとはびっくりしてしまいました。ガジュマルなどの観葉植物に紛れて入ってきた、意図的に持ち込まれたのではありません。
 西日本型は1870年頃の長崎の材木置き場で、東日本型は1930年頃に東京で初記録があるようです。
 交通手段が発達し、街路樹などの大きなモノが各地を往来するようになりました。その際、木に紛れて移動する昆虫も結構いるみたいです。私たち人間が移動しやすくなった分、生き物たちの広がりの仕方も変わってきているのだなと考えさせられました。
 ちなみに園内では、寒い冬の暖かい日には

  

こんな姿も楽しむことができます。
お待ちしています。

著者プロフィール

飯塚 俊博 (いいづか・としひろ)

動物部 係長
1989年4月(株)伊豆バイオパーク入社
以後動物課及び動物部に所属
伊東市在住
1970年10月24日生まれ(48歳)

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