
小さな白い花が咲いています。チゴユリと言って日本全国の雑木林等で育つ植物です。近隣の伊東市では、林の中でよく似たホウチャクソウという植物は生えていますが、園周辺では林縁部に見られるホウチャクソウに加え、チゴユリが林の中で見ることができます。
地下茎で増える植物なので、1つ見つけるといくつか固まって見つけることができます。山野草を育てている方などには人気があり、特に葉っぱなどに斑と呼ばれる白や黄色あるいは赤の模様が入った個体は、重宝される傾向にあります。
白い小さな花を咲かせるので、小さなかわいいユリということでチゴユリ(稚児百合)という名前になったと言われています。

この写真は、4月25日に撮影しました。この花が見られるのは、ほんの一時期で、後は葉っぱだけとなってしまいます。秋には、地上部は枯れてしまって地中で過ごし、2月から3月くらいの暖かくなったら目を出して花を咲かせ始めるのです。
以前から紹介したエビネと同じ林で発見しました。今年も無事に花を咲かせてくれました。

エビネは、チゴユリと同じ日に撮影をしました。葉は1年を通して見ることができますが、花は2週間くらいで無くなってしまいます。ゴールデンウィーク前後は、一番華やかな季節となりますが、ほんの一瞬の光景です。
この光景を見ることができる林が少なくなってきています。安易に盗掘が多いからだと言われてしまいますが、私達の生活が変化したことが理由です。薪などを使う必要がなくなり、下草狩りや間伐などを行わなくなったために林が荒れているのです。エビネやチゴユリのような背の低い下草に光が届かなくなってしまっているのが一番大きな原因です。今後、この光景が、毎年見られるように願っています。
ちなみに園内では、シマウマの子供が生まれました。

お母さんにじゃれています。
皆様のお越しをお待ちしております。