ベニオオウミグモのお話し、最後です。
少しお話を引っ張りすぎたでしょうか。いやいや、そんなことない。話そうとすれば、もっと長くなってしまうほどです。
軽くまとめると「歩脚を食べようとしたけど、何も出てきませんでした。ボクは無事です」ということなのですが、食べた部位は他にも箇所がありまして、脚の根本部分も食べてました。歩脚がスカスカでもどこかには何かがあるはず、と思い根本部分を切り開くと、そこには身のようなものがありました。
ついに身が現れたか、と。
これは食べるべきだけど、無かったことにするか?いやそれはグルメハンターとして良くない。皆がきっと期待して待ってくれている、きっとニヤニヤしながら読んでくれていると思い決心。
しかし、見つけた身のようなものは極少量。こぼしてしまわないように慎重に箸で摘み、食べると、少ないながらにカニのような味と風味を感じ取ることが出来ました。これは大きな収穫。
食べても何もなかったことにホッとしています。