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Vol.58 イガフウリュウウオ

2021.1.27

今回は、イガフウリュウウオという深海魚です。

名前の通り、イガイガの体に憎めない顔と可愛らしい鰭。

竹島水族館でも時々やってきますが、なかなか、お客さんに見て頂けない珍種です。なかなかどころか、水族館に来た時には既に死んでしまっている個体がほとんどで、元気だったらワクワクが止まりません。

それほど大きくもなく、手のひらに収まるサイズ。食べるにはどうしたものか、鮮度も少し怪しかったため、焼くことにしました。

内臓を取り出し、フライパンで腹面と背面を焼いて完成です。

表皮のトゲトゲは、焼いてもカリカリにはならず、美味しくもない。

食べられるであろう身は白身で、見るからに少ないです。

食べてみると多少硬いようにも感じますが、ワヌケフウリュウウオのようにとても硬くはありません。旨味や美味しい脂身などはほとんどなく、美味しいとはいえないお魚でした。

著者プロフィール

三田 圭一 (さんだ・けいいち)

名古屋コミュニケーションアート専門学校 卒業後、竹島水族館 入社
入社年からグルメハンターとして試食開始。

担当:淡水生物、海水魚、深海生物、サンゴ、カブトガニ、クラゲ、の担当を経て、現在はアシカ(ショー含む)と両生類爬虫類、深海生物、ゲテモノ食をメイン担当。

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