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Vol.61 トボイヌゴチ その2

2021.4.23

今シーズンの竹島水族館は、深海性のヤドカリに力を入れて調べています。いつもは、調べても「コレ、ワカランネ。ナンダロネ。チョット保留ネ」と温めていたのですが、館長のコネクションで深海のヤドカリに詳しい方に協力をしていただいて、やっと名前が分かったものが数種類います。ま、やっているのは副館長なんですけどね。いま、深海性の小型ヤドカリが熱いです。

さてさて、本題です。

体にしなやかさは無い、表皮は硬い、泳ぐ姿はぎこちない、なぜか可愛く見えてしまう。たぶん個人的に感じるものだと思うのですが、カワイイです。以前、紹介しましたトンボイヌゴチです。紹介は、だいぶ前に紹介したので、みなさん覚えていますでしょうか。さかのぼって読んでください。

刺身で食べたので、ご紹介しましょう。

まずトンボイヌゴチをお忘れの方、初めての方のために。このような姿です。

 

 

顔が可愛いんですよ。

 

 

白身ですが個体サイズが小さいため、写真のようにとれる身の量は少ないです。大切に食べます。

 

 

まず身の硬さですが、とても歯応えはありますが全く美味しく、噛んでも旨味はありません。更には、生臭い。下処理などが悪かったのかもしれませんが、噛めば噛むほど生臭い。

見た目からして美味しそうではありませんが、生臭いのは想定外でした。

著者プロフィール

三田 圭一 (さんだ・けいいち)

名古屋コミュニケーションアート専門学校 卒業後、竹島水族館 入社
入社年からグルメハンターとして試食開始。

担当:淡水生物、海水魚、深海生物、サンゴ、カブトガニ、クラゲ、の担当を経て、現在はアシカ(ショー含む)と両生類爬虫類、深海生物、ゲテモノ食をメイン担当。

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