ミズテングという深海魚をご存じでしょうか。口がかなり大きく、歯もびっしり生えていて、強面の顔。かっこいい。

深海シーズンも後半を過ぎたころ、漁師さんが持ってきてくれました。水族館に来たときには既に死んでしまっていて、あまり搬入されないお魚だったので調べると本種であると分かり、生きて展示出来たらなぁと静かに心の中で思いました。
大きさは70㎝くらいありましたでしょうか、立派な大きさです。
種類を調べてすぐに思ったのは、食べたらどうなのだろうか。美味しいのだろうか。身はありそうだけど深海魚らしい感じなのだろうかということ。やはり、そっちの考えになってしまう。
では、本題に入りましょう。
火を通すよりも、最初はそのままを感じることが大切と思い、お刺身でいただきます。
捌くと、身は柔らかく水っぽくて、キレイな白身です。

ただ、弾力的ではなく少し繊維質っぽいように感じます。
お刺身にしてそのまま食べてみると、深海魚特有のニオイがありますが、旨味は無い。美味しくない。食べる前から、それほど美味しくないだろうと予想していましたが、その通りでした。