派手さはないけど珍種です。ほとんど動かないです。小さいです。ハサミ脚は長いです。
たけすいでも珍種のオカダシンカイコシオリエビ、ご存じでしょうか。最初に書いたように珍種だけど、小さく動かずのハサミが長い深海生物です。
年に何度か展示できるのですが、なかなか食べる機会を逃しつづけておりました。
今回は現深海生物担当の子が気を利かせて声をかけてくれたので、冷凍保存しておいた個体です。できれば生で食べたかったのですが、冷凍をしたため茹でることにしました。
茹で時間は1分くらい。
飼育事務所で後輩たちが事務作業をしている後ろで、ガサゴソグツグツと試食調理開始。みんな覗き込んでくるため、一緒に食べてみるかと声をかけますが、「遠慮しておきます」と静かに丁重なお断りをいただきましたので、いつも通りに食べます。
1人カメラを構えながら初めていると、「カメラ撮りましょうか」と一言いただいたので、よろしくと撮影はお任せすることに。
ちょっとホッコリしながら(なぜだ?)、進めていきます。
まずは臭いですが、エビというよりカニ。
カメラ係の後輩に嗅がせても「カニですね」と。ホッコリ(なぜだ?)。
今回お話しする部位はハサミ脚。
まず、程よいところで折って身を取り出そうとしますが、筋しか取り出せず、とりあえず口に入れてみますが、すごく濃厚な旨味があります。しかしエビっぽさなどはよく分からないため、少しずらして身の取り出しに成功。食べてみると変わらず濃厚な旨味で身は少しボソボソ。冷凍したためでしょうか。
なぜか、はっきりとした味が不明ですが、濃厚な旨味だけが伝わってきます。
身が少なすぎるからでしょうか。