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Vol.73 アカトラギス

2022.4.5

珍しいという種類ではないのですが、わりと通年展示をしています。アカトラギスという深海底生魚。

たけすいには深海トラギスの仲間は数種類が搬入されますが、なかなか状態良くの搬入は厳しく、いつも頑張ってケアして展示にこぎつけます。キレイだから個人的には好きです。

ずっとずっと食べる機会を逃していたのですが…いや、逃しているというよりも、毎年お目見えするので、余裕ぶっこいていたわけです。そんな余裕をぶっこき続けて十年以上が経ってしまいましたが、ようやく実食です。

素材の味を知るために生食が一番。

アカトラギスは、触った感じからして何となくわかるのですが皮がしっかりとしています。身もしっかりと詰まったような身でとても捌きやすく、キレイな白身。ニオイやクセが無く、きちんと上質な旨みがあります。食べるには申し分ない。

やはり食用としても、練り物や天ぷらなどに利用されているそうです。

美味しい魚って素晴らしい。

著者プロフィール

三田 圭一 (さんだ・けいいち)

名古屋コミュニケーションアート専門学校 卒業後、竹島水族館 入社
入社年からグルメハンターとして試食開始。

担当:淡水生物、海水魚、深海生物、サンゴ、カブトガニ、クラゲ、の担当を経て、現在はアシカ(ショー含む)と両生類爬虫類、深海生物、ゲテモノ食をメイン担当。

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