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Vol.32 ヒラアシクモガニ

2018.8.26

夏季は、深海生物の搬入がストップとなり、今は次の深海漁が解禁となり、海水温が低下するまでは、飼育生物をひたすら状態良く維持するのみ。猛暑で気温が高いため深海担当者は丁寧かつ慎重かつちょっとピリピリしながらの維持管理となります。この時期に維持するのは、なかなか大変です。

さて、クモガニ科というグループがあります。クモガニ科には当館で目玉のタカアシガニが入っており、他にもヒラアシクモガニという、平たく、水槽の中で座り込みをかましているカニがいます。

ヒラアシクモガニは、甲殻類十脚目短尾下目クモガニ科ヒラアシクモガニ属に入りますが、深海最盛期になると仲良凄腕漁師さんが持って来てくれます。ありがとう、漁師さん。

昔から毎年やって来ているため、これまた、なかなか食べる機会を逃していましたが、食べる機会が巡って来ました。

甲長は数センチと小型で、見るからに食用向きではない。しかも、冷凍保存をしておいたため、試食法を色々考えた結果、ホイルに包んで焼くことに。

ホイルに包んで、熱したフライパンの上に乗せて数分で完成。

全てが平たいと言っても良いフォルム。脚を折ってみても、やはり身は少ない。身を食べても、旨味は無い。若干のパサつきがあることから、調理時間が少し長かった可能性があります。

次回、チャレンジの時は、火に掛ける時間を短くする、または生か、茹でるか、どうするか。機会があればですけどね。

著者プロフィール

三田 圭一 (さんだ・けいいち)

名古屋コミュニケーションアート専門学校 卒業後、竹島水族館 入社
入社年からグルメハンターとして試食開始。

担当:淡水生物、海水魚、深海生物、サンゴ、カブトガニ、クラゲ、の担当を経て、現在はアシカ(ショー含む)と両生類爬虫類、深海生物、ゲテモノ食をメイン担当。

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