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Vol.107 イボサキワレテヅルモヅル

2026.1.28

 非常に珍しいテヅルモヅルの仲間ですが、名前が覚えにくいとスタッフの皆様からブーブー言われておりますイボサキワレデヅルモヅルをご紹介します。「イボ」と「テヅルモヅル」は覚えられるそうですが、途中が分からなくなるらしいです。

 おそらく串本沖から2018年に報告された個体以降は確認されていないように思います。公式な記録はニュージーランド、沖縄沖、長崎沖、串本沖で今回ご紹介するのも串本沖の水深220m~350mの間でとれた個体で、今回は一度に3個体の搬入がありました。もしかしたら世界で5例目かもしれない超貴重な生物なのですが、見た目に可愛げがないのかただのヒトデに見えるのか、全然興味をもってもらえません。むしろこの摩訶不思議で珍妙な姿が深海生物の醍醐味だと思うんですけどね。よく見ると腕先がゆっくり動いていて面白いのに。お客さんを捕まえて説明してみても反応はイマイチ。あんまり動かないからかなぁ。

著者プロフィール

戸舘 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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