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Vol.74 アカイサキ

2022.6.24

 アカイサキで変換したら間違って「赤井沙希」となっていました。誰?というわけで今回は深海魚の中でも比較的展示例の多いアカイサキをご紹介します。竹島水族館の展示水槽にも大体いつもいる子で、体長40cm以上に成長し水深約40ⅿ~300ⅿの岩礁に棲んでいます。イサキと名前が付いていますがイサキ科の魚ではなくハタ科のお魚です。体形だけみるとメバルっぽい気がします。アカイサキは雌雄の判別がつく魚で、オスは黄色の虫食い模様や眼を通る黄色い線のほか、背ビレに黒斑が1つあるので簡単にわかります。写真の子はメスで、オスよりも赤みが強いです。かなり広く分布している魚ですが、同一種かは精査が必要だそうです。
食用になりますが、味については美味しいとあったり味があまりないとあったり評価は様々。ボクも食べたことがありますが、その時は塩焼きで普通に美味しかったですよ。

 

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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