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Vol.44 深海魚らしい深海魚

2019.11.2

 さて、前回オオグソクムシが沢山来ましたよ!というお話をしたのですが、深海生物のシーズンが始まったこともあり、いつもお世話になっている漁師さんから「このアンコウは何??」という質問が来ました。

 

 

アンコウといっても皆さんが食べているような大きなこではなく、一口大福くらいの小さいアンコウで体は真っ黒です。よく見ないと目がどこにあるかもわかりません。そんなアンコウですが、まぁ特徴的な角のような突起があるのですぐにオニアンコウの仲間だろうという事は分かったのですが、エスカと呼ばれるあのチョウチンアンコウのオデコについてる提灯みたいなのが見つかりません。アンコウの仲間の種類を調べる時はあれがかなり重要なので一生懸命探したのですがサッパリ見つかりません。途中で取れてしまったなら傷くらい残りそうなものです。

 

 

体が小さくてよく見えないし、真っ黒でテカテカ光っててよく見えないし、最近は近くのものを見るとちょっとぼやけて見にくいしでちょっと諦めかけたその時、ついに見つけました!!なんと口の中に入っていたのです。おかしいと思った。そんなに小さい訳ないから見落とすはずじゃないと思っていたのです。というわけでようやくインドオニアンコウという深海魚で、水深0~4000mに分布している5cmほどのオニアンコウの仲間というのが分かりました。ちなみになんで0mかは不明。小さいころは表層に漂っているのかもしれませんね。
蛇足ですが、決して老眼で近くが見えない訳ではありません。老眼なんて認めません。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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