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Vol.80 ホクロツノコシオリエビ

2023.1.24

 

 今回は毎回非常に頭を悩ませてくれるコシオリエビの仲間の中では数少ない種名が分かる子をご紹介したいと思います。名前をホクロツノコシオリエビと言います。どこにホクロがあるのかというと、ハサミの付け根、内側にある毛の束をホクロに見立ててついた名前のようです。コシオリエビの中では大きくなるタイプで、水族館では割と見かけるメジャー選手のオオコシオリエビと同じくらいの体長?と言っていいか分かりませんが20cmくらいの大きさです。色は濃いめのオレンジ色でかなり目立つオススメの生物です。たけすいにもほとんど来ない珍しい種類なのですが、今回は非常に状態の良い子が3匹もやってきました。エサも食べてとても調子がいいのでぜひ今のうちに水族館に遊びにきてください。

 

 

 さて、冒頭で種名が分かるという話をしたのですが、コシオリエビの仲間は全然名前の分からない種類が多く、実はこのホクロツノコシオリエビにそっくりだけどホクロの無い子もいたりと毎回悩みまくります。正直見なかったことにしたいと毎回思いますが、そういう訳にもいかず、種類がわからないコシオリエビの写真だけがどんどん増えていきます。だれか詳しい方いらっしゃいましたらぜひたけすいまでご一報ください。ほんと切実です。

 

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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