深海魚としてはメジャー級なお魚、ミツクリエナガチョウチンアンコウをご紹介します。竹島水族館にもたまにやってきますが、生きてやってくることはほとんどありませんので、生体を展示したことはありません。ただ、アンコウといえばミツクリみたいなところがあるようで、チビッコ達からの質問が多い種類です。日本に生息する魚類の中では一番長い和名を持っている事でも有名ですね。和名として一番長い名前はウケグチノホソミオナガノオキナハギだそうです。

それ以外にも矮雄といってメスと比べてオスがとても小さく、メスに出会うとそのままくっついてしまうというのも知られている事らしく、嬉しそうにチビッコ達がはなしてくれます。ただ、チビッコに限らずアンコウのオスはみんな矮雄だと思っている人が少なからずいるので、全部の種類が矮雄ではないんだよといつもお伝えしております。しかし最近では子供向けの図鑑でもしっかり詳しく書いてあるので、僕よりも詳しい子たちもいて驚かされてばかりです。

さて、そんなミツクリさんですが深海魚のなかでは汎存種といって広い範囲に生息しているこらしいです。確かにボクも過去何度か見たことがありますが、これだけ広い世界で同じ種類が棲んでいるのは何となくですが不思議だなぁと思います。
